研究課題/領域番号 |
10305040
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
友澤 史紀 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50211404)
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研究分担者 |
清水 昭之 東京理科大学, 工学部, 講師 (50084356)
森永 繁 九州東海大学, 工学部, 教授 (60269107)
野口 貴文 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80208321)
嵩 英雄 工学院大学, 工学部, 教授 (00286668)
谷川 恭雄 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70023182)
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キーワード | 鉄筋コンクリート造 / 施工標準 / 性能規定 / 性能設計 / 性能水準レベル / 環境要因 / 施工要因 / 国際調和 |
研究概要 |
本研究は、阪神・淡路大震災を契機とした建築物の安全性の確保、規制緩和・国際協調の推進などに対する時代の要請に応える形で、建築基準体系の仕様規定から性能規定への移行が検討されていることに鑑み、性能規定型建築基準に対応した鉄筋コンクリート工事仕様書の方向性・内容について検討を行ったものである。実験的研究、解析的研究および研究者間の議論を通じて以下のような成果を得た。 a)性能規定型建築基準・性能設計に対応した、国際的・合理的な鉄筋コンクリート施工標準の在り方・方向性を明らかにした上で、性能項目およびその表示方法・評価方法について検討し、可能なものについて提案を行った。 b)性能規定型基準の活用手段である承認基準書的な役割を担う鉄筋コンクリート施工標準を、設計上要求される多様な性能水準レベルと様々な材料・工事仕様との関係付けが図れる形に整備する方向付けを行った。すなわち、設計図書で当初想定されたRC部材・コンクリートの性能と様々な環境・工程を経て実際に建設されたRC部材・コンクリートの性能との関係に、環境要因・施工要因がどのような影響を及ぼすかを、性能という概念の元に整理し、定量的に表現できる体系について検討を行った。 c)現状では、性能規定化に関して工学的に定量水準を確立することが困難なもの、および性能水準の検証方法が確定されていないものについて、性能規定化に対応するための工学的知見の蓄積を図った。
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