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1998 年度 実績報告書

アジアイネとアフリカイネ間の種間交雑稲における生理・生態学的特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10306002
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京大学

研究代表者

石井 龍一  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00011958)

研究分担者 佐々木 治人  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (60225886)
山岸 徹  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50143409)
キーワードアフリカイネ / オリザグラベリマ / 種間交雑稲 / 耐乾性 / 浸透調節
研究概要

アフリカ稲(Oryza glaberrima Steud)とアジア稲(Oryza sativa-L.)の種間交雑稲の生理・生態的特徴を、その親との比較で調べた。種間交雑稲は様々な特徴を有した系統に分離しているが、本年は旱魃抵抗性が強いとされる系統について、その旱魃抵抗性の機作を調べることを主な目的として実験を行った。得られた結果の主なものは次の通りである。
1) 土壌乾燥処理を開始すると、初期には種間交雑稲の気孔コンダクタンスが小さく、気孔の開度を小さく保って蒸散による水のロスを防いでいることが伺われた。しかし乾燥が進むと、次第に気孔開度を大きくして光合成を高く維持する傾向が見られ、種間交雑稲では、乾燥に対する適応機構が発達していることが伺われた。
2) 種間交雑稲では、親のアフリカ稲やアジア稲に比べ、乾燥処理条件下で葉の浸透ポテンシャルが低く維持されていた。その結果、膨圧も高く維持されており、1)で見られた種間交雑稲に見られる耐乾性の強さは、浸透調節に起因していると考えられた。
3) 種間交雑稲では、乾燥処理を加えると激しい葉巻現象が起った。それに伴い蒸散も小さくなった。こうしたことから、種間交雑稲に見られる耐乾性の強さは、このような葉の形態を通じての乾燥防御機構が働いているものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石井龍一: "食料不足は来るか?" 世界・農林水産業. 1998.12. 2-3 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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