研究課題/領域番号 |
10306009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小川 滋 九州大学, 農学部, 教授 (30037973)
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研究分担者 |
籾井 和朗 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (40136536)
藤野 和徳 八代工業高等専門学校, 土木建築学科, 教授 (30117238)
神野 健二 九州大学, 工学部, 教授 (80038025)
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キーワード | 森林場 / 水循環 / エネルギー循環 / 観測システム |
研究概要 |
本研究で必要とされるモデルの構築のためには、まず、森林場で生起する諸現象とそのドライビングフォースの精密な量的把握が必要となる。平成10年度はこれを達成目標として次のように、共同観測プロジェクト「水・エネルギー動態観測試験地」と取得される観測データの解析システムの整備・完成、さらに、いくつかの予備観測を行った。 (1) 観測設備・機器の充実:ほぼ全ての観測機器が、キャリブレーションや現地における予備計測等を経て、長期に渡って正確な計測が可能な状態にセットアップされた。 (2) 観測システムの整備・完成:長期に渡る精密な観測に耐えうるよう、観測機器の周辺設備(防水カバー、機器支持台等)の整備を行った。また、観測方法や観測開始に当たっての留意事項(例えば、各分担者の用いるデータロガーの計測インターバルの統一等)、各分担者間を含めて様々な計測機器から得られたデータ同士の相互関係の確認、が確立された。 (3) 観測データの解析システムの構築:様々な機器から得られるデータの解析法が確立された。また、各分担者間でデータ整理法の調整や統一が計られた。 (4) 予備観測:i)モデルの入力となる基礎的な環境因子の計測開始、ii)土壌中熱・水移動の基礎方程式に基づいた動態観測、iii)樹液流量の測定による水・エネルギー循環素過程の定量化
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