研究課題/領域番号 |
10306015
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
長谷川 高士 近畿大学, 農学部, 教授 (40026448)
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研究分担者 |
浜口 俊雄 京都大学, 農学研究科, 助手 (90263128)
村上 章 京都大学, 農学研究科, 助教授 (80157742)
奥村 博司 近畿大学, 農学部, 助教授 (70152436)
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キーワード | 地下ダム / 地下水 / 有限要素法 / 数値解析 / 可視化装置 / 画像処理 / せん断帯 |
研究概要 |
本研究課題「可視化システムを利用した農用地地盤解析」を遂行するため、地下ダム提体周辺域の浸透流/越流挙動、あるいは地盤のせん断帯形成メカニズム、などを解析及び実験の両面から調べるためのシステム整備を本年度の目的とした。初年度設備備品として、ワークステーション、地下ダム模型実験装置、速度場計測システム、ダブルパルス可視化照明装置、ネットワークプリンタ各一式を導入した。 本年度はまず、ワークステーション上のUNIXシステムやネットワーク接続などの整備をはかるとともに、ネットワークプリンタの設置を行った。さらに、同システム上に数値解析プログラムを移植し、図化処理を含めた予備解析を行った。さらに、地下ダム実験装置を設置し、撮影画像処理モジュールを含む速度場計測・可視化照明装置と連動して、予備実験を実施した。速度場計測システムに含まれる画像処理モジュールにおいては、カメラからパーソナルコンピュータ上に画像データを移して数値データに変換ののち、Windowsソフトウェアを援用した効果的な可視化法を検討した。一方、せん断帯形成については、現有設備である2次元落し戸実験の結果画像を同様の手法により可視化し、粒子移動軌跡や間隙率変化などを追跡した。こうした基本システムの整備を行う一方、農用地地盤解析を目的とした現位置調査を広範にわたって実施し解析対象の持つ問題点の実態把握に努めるとともに、有限要素法やセルラオートマトンなどの数値解析手法についても、既往の文献調査を行って既存のモデルを総括するとともに、対象とした現象に応じたモデル化の確立をはかった。
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