研究分担者 |
松田 洋一 広島大学, 北海道大学大学院・理学研究科, 教授 (70165835)
古澤 修一 広島大学, 生物生産学部, 助教授 (80130037)
松田 治男 広島大学, 生物生産学部, 教授 (80116863)
高橋 秀彰 広島大学, 農業生産資源研究所・遺伝資源第一部, 研究官
都築 政起 広島大学, 生物生産学部, 助教授 (70212058)
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研究概要 |
64羽のF1世代から形質測定用のF2世代として、約700羽を作出した。これらの集団について、8週令と20週令時に血液を採取し、DNA抽出を行なった。F1世代の経済形質として、成長関連形質、産卵形質について合計45形質の測定を終了した。 「DNAマーカーの開発およびタイピング」 FISH法を用いたニワトリ機能遺伝子染色体地図の作製: 昨年度に確立された、direct R-bandingFISH法を用いたニワトリの高精度マッピングシステムを用いて、これまでに総計80個の機能遺伝子よりなるニワトリ機能遺伝子の染色体地図の作成を行った。この数は、現在までに全世界でマッピングされた機能遺伝子の約5分の1にあたる。今年度のマッピングデータの蓄積によって、1)約40%の機能遺伝子がミクロ染色体上にマッピングされ、ミクロ染色体が重要な機能を有することを明らかにした。さらに2)従来のマッピング情報に我々の研究成果を含めて検討した結果、ニワトリの第1,2,4,5染色体上の7ヵ所の染色体領域でヒト染色体と相同性が存在すること、そして3)新たに4つの遺伝子(PLR,GHR,SYK,MUSK)をZ染色体上にマッピングし、ニワトリZ染色体がヒトの第5,および第9染体と高い相同性を有することを明らかにした。 MSマーカーの開発:ニワトリ由来のライブラリーからCAリピートを含むクローンから約700個のMSマーカーを単離し、両品種における多型解析を進めている。 「免疫関連遺伝子の解析」 サイトカイン遺伝子については、IL-1,IL-2,IFNγ遺伝子を検出できるPCR用プローブを開発し、ドットハイブリダイゼーションにより確認を行った。
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