研究課題/領域番号 |
10306018
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 英明 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (80093243)
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研究分担者 |
松本 浩道 東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (70241552)
佐々田 比呂志 東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (90158931)
梅津 元昭 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (30005649)
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キーワード | 生殖細胞 / 卵子 / 胚の凍結保存 / ヒアルロン酸 / サイクリンB / cdc25 / 甲状腺ホルモン / 卵丘膨化 |
研究概要 |
1)マウスにおけるリン酸の「2細胞停止」作用を解析し、胚由来遺伝子の発現低下、特にサイタリンB、cdc25の遺伝子発現の低下が「2細胞停止」を誘導することを明らかにした。 2)ラットのリン酸による発生阻害胚におけるミトコンドリアの動態を解析したが、正常胚との間に違いは観察されなかった。 3)ラットの2細胞期胚の凍結保存に取り組み、エチレングリコールを基本とした耐凍剤により凍結保存が可能であることを明らかにした。融解後、約30%が胚盤胞期胚に発生した。 4)ブタの1細胞期胚の体外発生に及ぼすヒアルロン酸の影響を解析し、NCSU-23を基本とする培養液にO.25mg/ml添加により高率に胚盤胞期胚に発生することを明らかにした。 5)排卵不全で不妊のrdwラットに甲状腺ホルモンを投与することにより、極めて多数の卵子が排卵されることを明らかにした。このような卵子は体外受精・胚移植により子どもにまで発生した。 6)神経アポトーシス抑制タンパク賞(NAIP)がリクルートされ発育を進める卵胞に同定された。分布や発現調節機構を解析した結果、NAIPは卵母細胞の生存を促進する可能性が示唆された。 7)精子の性判定を可能とするFISH法を開発した。 8)卵丘膨化にともなうヒアルロン酸の合成は卵子により誘導されることを明らかにした。
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