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1998 年度 実績報告書

野生動物の病態と生態からみた環境汚染に関する長期的モニタリングと環境保護

研究課題

研究課題/領域番号 10306020
研究種目

基盤研究(A)

研究機関岐阜大学

研究代表者

柵木 利昭  岐阜大学, 農学部, 教授 (70014115)

研究分担者 坪田 敏男  岐阜大学, 農学部, 助教授 (10207441)
工藤 忠明  岐阜大学, 農学部, 教授 (00002080)
源 宣之  岐阜大学, 農学部, 教授 (10144007)
福士 秀人  岐阜大学, 農学部, 助教授 (10156763)
鈴木 義孝  岐阜大学, 農学部, 教授 (70021699)
キーワード野生動物 / 環境汚染 / 環境ホルモン / 日本ザル / ツキノワグマ / ウミウ / ガゼル脳炎
研究概要

各種野生動物、特に有害鳥獣として捕殺された野鳥(ドバト、シブトカラス、ハシボソカラス、コガモ、マガモ、カワウ)575羽について、PCBやDDT、ダイオキシンなどのいわゆる環境ホルモンの影響がおよんでいるかどうかを検討している。現在までに120例について病理組織学的に調査したが、精巣や甲状腺に対する影響は認められていない。
有害鳥獣として捕殺された野生日本ザルと動物園で飼育されているサル類(約220例)におけるジーゼル微粒子由来の炭粉沈着について比較検討し、野生日本ザルにも動物園のサルと同様に汚染が進んでいる事が明らかになって来た。
飼育環境下にある野生動物としての動物園動物についても調査し、ハイラックスやネコ科動物における人獣共通感染症であるトキソプラズマ症あるいは家ネコ由来の伝染性腹膜炎の感染を認めている。トムソンガゼル脳炎由来のヘルペスウイルスの各種家畜に対する病原性についても実験的に検討している。
長良川の鵜飼のウミウの疾病について長年にわたりモニタリングして来たが、最近人獣共通感染症であるアスペルギルスによる汚染を確認し、その実態を調査している。これら野生動物における寄生虫感染とその影響についても検討している。
環境ホルモンの嗅覚や味覚など動物の生理及ぼす影響、さらには植生など環境の変化がツキノワグマの生殖活動に及ぼす影響についても調査している。
コサギの事故による骨折等の傷病鳥獣を治療し自然復帰させる方法を検討し、よい結果が得られている。以上、野生動物における生物学的、化学的汚染の実態を解明しつつあるが、さらに長期にわたって継続的に生態学的、病態学的に研究を進めて行く予定である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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