研究分担者 |
實方 剛 鳥取大学, 農学部, 助教授 (20205991)
田村 純一 鳥取大学, 教育地域科学部, 助教授 (30221401)
能田 健 鳥取大学, 農学部, 助教授 (60218287)
越野 広雪 理化学研究所, フロンティア研究システム, 研究員 (50321758)
黒野 定 理化学研究所, フロンティア研究システム, 研究員 (20271554)
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研究概要 |
平成11年度の研究実績を下記に示す。 (a)モノクローナル抗体(MAb)2C7のエピトープ解析 2C7のエピトープ解析を行うために、酸素的、及び化学的手段を使用してJW31R,15253菌株由来のLOSの誘導体を調整し、免役化学分析(PAGE/blot,ELISA,TLC blot inhibition assay)を、行った。その結果、まず、2C7は、ヘプトース二糖、Hep(I)とHep(II)の両方から糖鎖が伸びたLOSを認識することを明らかとした。また、2C7の糖鎖エピトープは、Hep(I)とHep(II)の両方にラクトースが結合した15253のオリゴ糖鎖を最小の構造とし、このエピトープは特定の立体配座をとることも明らかとした。 (b)JW31RLOSの糖鎖構造解析 質量分析(ESI,FAB/MS)、NMR(DQF,HOAHAHA,NOESY)、HPAECにより、JW31Rの糖鎖は、Hep(I)とHep(II)に、それぞれ、Gal-Glc,GalNAc-Gal-Gal-Glcが結合した構造をとることを明らかとした。 (c)コア糖鎖の合成。ブロック合成を行い、以下のことを達成した。 1)ヘプトースの最短で且つ大量合成が可能な合成法の確立 2)分岐したHep(I)部分の合成のための受容体の新しい合成法で合成し、また、Hep(I)部分のオリゴ糖鎖の部分合成した。 3)Hep(II)部分に必要な供与体を合成し、オリゴ糖鎖構築のための合成条件を確立した。
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