研究課題/領域番号 |
10307025
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
馬場 一憲 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30181035)
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研究分担者 |
鎮西 恒雄 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20197643)
丸茂 元三 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60282646)
菊池 昭彦 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10280942)
海野 信也 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90193979)
上妻 志郎 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10272569)
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キーワード | 人工子宮 / 体外循環 / 胎児脳損傷 / 臍帯血流 |
研究概要 |
臍帯圧迫に関する予備実験として、妊娠ヤギの子宮を切開して、ヤギ胎仔の臍帯に独自に開発したソフトタイプの圧迫装置を取り付けた。胎仔を子宮内に戻し、その胎仔の血液ガス、心拍数などの基礎的情報をカテーテル法を用いた慢性実験系で検討した。その結果、この圧迫装置は、希望する性能を発揮することが分かったが、ヤギ胎仔が手術侵襲やその後の臍帯圧迫に対して耐性が弱く安定したデータを得ることが難しいという問題が起こった。そこで、実験動物を羊に変えて同様の実験を行った。その結果、羊胎仔のほうが、ヤギ胎仔より手術侵襲やその後の臍帯圧迫に対しても十分な耐性があり、安定したデータが得られやすいということが判明したため、以後、実験動物を羊に変更した。ローラーポンプを用いた人工子宮による胎仔保育実験を行いつつ、臨床用に用いられている遠心血液ポンプに人工子宮用の改良を加えた。人工子宮回路を流れる血流量のコントロールに関しては、従来我々がローラーポンプで用いていた手法をそのまま流用しても希望するコントロール性能が得られなかった。そこで、次年度は、この流量をいかにコントロールすれば、より生理的な状況を得ることができるかを検討し、羊胎仔を1週間程度安定に保育できるまで装置の改良を進める予定である。さらにこの人工子宮内胎仔に対する臍帯圧迫と子宮内胎仔に対する臍帯圧迫の実験を行い、カテーテル法を用いた子宮内胎仔を対象にした慢性実験と人工子宮による実験との整合性を確認しつつ、人工子宮のさらなる改良を試みる。また、臍帯圧迫に対する循環の変化、特に脳循環について、超音波血流計、マイクロスフェア法などを用いて、詳細に検討を加える予定である。
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