研究課題/領域番号 |
10307033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高本 眞一 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60137833)
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研究分担者 |
磯部 光章 信州大学, 医学部, 教授 (80176263)
松田 暉 大阪大学, 医学部, 教授 (00028614)
藤村 重文 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40006078)
田林 晄一 東北大学, 医学部, 教授 (90142942)
許 俊鋭 埼玉医科大学, 教授 (30153232)
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キーワード | 心臓移植 / 心肺移植 / 補助人工心臓 / 免疫抑制療法 / 遺伝子導入 / ドナー心機能 / 異種心移植 |
研究概要 |
本年は初年度であるので、平成10年7月3日(金)に第一回班会議を開催し、研究分担事項の確認、各自がこれまでに行ってきて研究内容の紹介、これかの具体的な研究内容について発表を行った。そして、平成11年2月5日(金)には第2回班会議を開催し、本年度の各自の研究実績の報告と来年度以降の研究予定について発表を行った。 許は多臓器不全を伴った末期的拡張型心筋症8例の補助人工心臓治療経験から、2例に於いて補助人工心臓から再度離脱が可能であり、1例はそのご心臓移植を受けたが、1例は自己心臓で退院できたこと、つまり補助人工心臓装着が末期的拡張型心筋症の心不全の治療手段となりうる症例かあることを報告した。小柳、安井は良好な心保存法の検討を行い、ishchemic preconnditioningの右心機能保護効果、好中球スーパーオキサイド産制阻害剤の未熟心筋保護効果を報告した。平は異所性心臓移植における心機能評価法を、田林は移植心臓拒絶のNO産制を会したメカニズムを検討した。磯部、高本は慢性心拒絶反応の病態と遺伝子治療の実験的検討を行いHVJ-liposome法のE2Fdekoy遺伝子導入による移植心冠状動脈内膜肥厚抑制効果を報告した。藤村は肺移植後の再潅流障害に関する実験的検討を行い、グルココルチコイドの効果と作用機所の検討を報告した。異種移植における検討では、高本は異種移植心拒絶反応におけるapoptosis関与の可能性の検討を、松田はconcordant異種移植心に対するBcl-2遺伝子の導入による拒絶反応抑制効果の実験的検討を報告した。
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