研究課題/領域番号 |
10307038
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
矢嶋 聰 東北大学, 医学部・産婦人科, 教授 (80004993)
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研究分担者 |
深尾 彰 山形大学, 医学部, 教授 (80156736)
笹野 公伸 東北大学, 医学部, 教授 (50187142)
今野 良 東北大学, 医学部・附属病院・講師, 講師 (70271905)
佐藤 信二 東北大学, 医学部・講師, 講師 (10142960)
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キーワード | 子宮頚癌 / 発癌機構 / アポトーシス / ヒトパピローマウイルス |
研究概要 |
研究成績概要 1) レーザースキャンニングサイトメータによる子宮頚部細胞のDNA解析のための基礎実験を行い、正常のGl,G2,S,Mの各周期細胞、およびアポトーシス細胞、癌細胞の鑑別、DNA量の測定、形態学的特徴の違いなどを解析した。 2) 共焦点レーザースキャンニングメーターにより、内膜癌細胞におけるアポトーシスを制御するp53遺伝子蛋白の発現を解析した。 3) 異形成症例のcase-control studyの多変量解析により、異形成発生の危険因子としては、HPV感染と妊娠・分娩が意義のあるものであった。単変量解析によって意義のあるものとされた初交年齢やsexual partnersの数はHPV感染に従属する因子であることが明らかにした。 4) 子宮頚部扁平上皮癌およびそれに連続する異形成、正常扁平上皮を取り囲む間質に浸潤するリンパ球を観察した。その結果、癌組織、異形成組織、正常組織間質の順に明らかに多くの細胞障害性Tリンパ球やNK細胞が浸潤しており、これらがアポトーシス誘導を引き起こしている可能性が示唆された。
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