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1998 年度 実績報告書

咀嚼運動の中枢制御機構に関する統合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10307044
研究種目

基盤研究(A)

研究機関大阪大学

研究代表者

重永 凱男  大阪大学, 歯学部, 教授 (90028770)

研究分担者 永瀬 佳孝  大阪大学, 歯学部, 助手 (50252698)
竹村 元秀  大阪大学, 歯学部, 講師 (70192169)
吉田 篤  大阪大学, 歯学部, 助教授 (90201855)
キーワード三叉神経中脳路核 / 筋紡錘ニューロン / 歯根膜ニューロン / 主感覚核ニューロン / 吻側核ニューロン / 縫線背側核 / HRP / 細胞内染色法
研究概要

平成10年度の研究実施計画に基づく研究成果を以下に述べる。
1. 三叉神経中脳路核ニューロン微細構造とその定量的分析:筋紡錘及び歯根膜に分布する一次求心線維を電気生理学的に同定した後、HRPを軸索内に注入、標識された神経細胞の超薄連続切片を電子顕微鏡にて観察した。その結果、両者とも多くのシナプスを有することが確認された。細胞体とシナプス結合を成す軸索瘤の大部分は、多くのシナプスを有することが確認された。細胞体とシナプス接合を成す軸索瘤の大部分は、多型性シナプス小胞を含有するpleomorphic typeであった。また、シナプスのactive zoneの形態は、ほとんどが非対称性を示した。軸索瘤のミトコンドリアの体積、active zoneの面積、apposedsurface area、シナプス小胞の数は軸索瘤の体積と正の相関関係を示した。
2. 前運動ニューロンの機能と形態:三叉神経主感覚核ニューロンの機能的性質を検索した後、HRPを細胞内に注入し、その樹状突起の形態、軸索の分布様式等について調べた。その結果、主感覚のニューロンの中には、視床の後内側腹側核(UPM)に投射する幹軸索から出る側副が三叉神経運動核の背外側亜核(閉口筋運動ニューロンプール)に終止するものと、幹軸索が運動核に投射する2種類の前運動ニューロンが分布していることが判明した。これら前運動ニューロンは、歯根膜に分布する低閾値機械受容線維からの入力を受けた。
3. 三叉神経中脳路核に投射する起始細胞:中脳路核を電気生理学的に同定後、HRPを注入し逆行性に標識されるニューロンを検索した。その結果、中脳路核に投射する起始細胞は、視床下部と中脳の縫線背側核に分布していることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshida A.: "Morphological characteristics of physiologically defined neurons in the cat trigeminal nucleus principalis" J.Comp.Neurol. 401・3. 308-328 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2012-11-15  

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