研究概要 |
チャンバー内で培養脳幹を作製し、三叉神経運動核内神経細胞に対し、バッチクランプ法を用いて膜電位を記録した。静止電位は約-60mVであった。Glutamaateのagonist N-methyl-D,L-aspartate (NMA),及びGABAAreceptor antagonist, bicuculline(BIG)をチャンバー内に投与すると膜電位が-35mVまで上昇し、さらに5-7Hzのスパイク電位が観察された。スパイクの高さは約40mVで安定していた。次にビブラトームを用いて脳幹ブロックのスライス化を試みた。厚さ800μmまでブロックを薄くしてリズムを三叉神経運ニューロンから記録することができた。このブロックには三叉神経の運動枝を含んでいるので、末梢の活動と比較することができた。結果は現在解析中であるが、リズムの一致がみられている。このことは今後の三叉神経リズム性活動に関わるセントラルパターンジェネレータの位置の検索に非常に有用と考える。
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