研究課題
1.文化財保存に積極的に携わる国内専門家・実務者を招いて「国際文化財保存修復研究会」を平成11年10月および平成12年3月に開催した。研究会では日本の機関が実施した海外(アジア、中南米、ヨーロッパ)における文化財保存修復事業に関して、それぞれの事業の当事者による事例報告、および質疑応答・討議を行い、日本の専門家が海外で行っている文化財保存修復事業に関する情報、海外で事業を行う際のノウハウや問題点に関する情報を得た。研究会の成果は平成11年2月および10月の研究会についてそれぞれ、「国際文化財保存修復研究会報告書」としてまとめた。2.平成11年11月に東京て開催された「アジア文化財保存セミナー-アジアにおける壁画の保存-」において、セミナーに出席した文化財保存に携わるアジア諸国の専門家からその国の文化財保存に関する情報を収集した。3.上記の研究会、セミナーにおいて、国内外の文化財保存に携わる専門家の情報を収集し、昨年度来作成している人材に関するデジタルデータベースの拡充を行った。4.前年度に引き続き、文化財保存に携わる海外の機関について情報収集を行った。収集したデータは国際文化財保存修復協力センターのホームページ上で「文化財保存関連機関リンク集」として公開している。5.文化財保存に関する地理情報データベースの基礎資料として、平成11年8月、12月および平成12年3月にタイ国のアユタヤ遺跡・スコータイ遺跡・シーサッチャナライ歴史公園地区において、GPSカメラを用いて緯度・経度など地点情報を含めた形での遺跡・遺構の写真撮影を行った。また、当該地区の文化財および文化財保存の状況について、現状や問題点に関するレビューを行った。
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