研究課題/領域番号 |
10308008
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
阿草 清滋 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 教授 (90026360)
|
研究分担者 |
山本 晋一郎 愛知県立大学, 情報科学部, 助教授 (40240098)
濱口 毅 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 助手 (90273284)
|
キーワード | ソフトウェアリサイクル / Browser / Slicer / Specializer / 依存解析 / プログラムパターン |
研究概要 |
本年度は、検索とプラウザを統合したソースプログラムプラウザの開発を行った。 ソフトウェアの再利用や保守作業の支援において必要となる多種多様な検索を、複数のバージョンをまたがる検索、ソフトウェアの構成要素をまたがる検索、複数の種類のソフトウェアをまたがる検索の三つの基本的な検索の組み合わせであると捉えた。そしてバージョン、エレメント、ソートの三つの軸からなるソフトウェア空間を定義し、ソフトウェア空間を様々にトラバースすることで検索を表現する手法を提案した。 また、検索ツールをCASEツールプラットフォームSapidの機能を拡張した上で実装した。実装した検索ツールは、ライブラリとアプリケーションの相互参照が可能なソースプログラム・プラウザ、関数変更履歴表示ツール、プログラムとドキュメントの整合性を検査するツールである。 この結果に関しては、 大橋 洋貴、山本 晋一郎、阿草 清滋:"ソフトウェア空間をトラバースする柔軟な検索"、日本ソフトウェア科学会第16回大会論文集pp.149-152 において、発表した。 また、実際に関数の変更履歴の調査、プログラムとドキュメントの整合性の検査、ライブラリとアプリケーションをまたがった検索、コーパス・プログラミングといった検索についてソフトウェア空間を用いて記述を行い、本手法が多様な検索を表現する能力があることを確認した。
|