研究分担者 |
丸山 勝巳 国立情報学研究所, ソフトウェア研究系, 教授 (60280533)
中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (60144680)
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
ANDREW Armour 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (20202799)
大山 敬三 国立情報学研究所, 実証研究センター, 教授 (90177022)
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研究概要 |
最終年度は研究成果のとりまとめを行い,研究成果報告書を作成した。 今年度から国文学研究資料館の情報システム環境が大きく変わり,超高速館内LAN(ギガビットイーサネット)による分散型情報システムが導入された。実験システム環境もこれに合わせた調整を行っている。 一方,試行情報サービスとして実施した日本古典文学本文データベースは順調に利活用が進んでいる。データ記述ルールに独自のKOKINルールを用いているが,SGML/XMLとの等価性を確認し,これらのデータ記述を進め,異本同定プロトコルの実験に役立てた。 さらに,日本古典文学大系本文データベースから,韻文,散文.戯曲の代表作品を選定し,SGMLからXML記述を試み,DTD定義およびデータ記述を完成させた。また,TEIヘッダの記述も進め,複数作品についての具体的なデータ記述を行い,検証した。特に,古今和歌集についてはほぼ完成することができた。これらを基に,別途研究開発中のDublin Coreに基づくメタデータによる日本文学情報資源の標準化と統合を進め,デジタル資料館システムの構成に寄与した。利活用の方式として,人文科学系大学共同利用機関との連携を念頭とし,Z39.50方式などによる標準型情報検索システムの検討を進めた。
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