研究分担者 |
吉田 靖 住友生命, 総合研究所・調査部, 主任研究員
永原 裕一 明治大学, 政治経済学部, 専任講師 (90298042)
米沢 康博 横浜市立大学, 経営学部, 教授 (40175005)
今野 浩 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (10015969)
國村 道雄 名古屋市立大学, 経済学部, 教授 (70089952)
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研究概要 |
本研究プロジェクトでは,初年度については次年度以降の研究に結びつく環境の整備を掲げていた.公表論文は,初年度には想定されていない(研究計画書参照下).我々が行った作業は具体的には, 1. リスク管理に関する文献調査, 2. データベースの構築, 3. 実態把握のための国内外の金融機関や研究者に対するヒアリング・面接調査, などである. 特に,本プロジェクトの核となっている信用リスクに関するデータは,極めて秘密度が高く,データの形式も文書型,数値型など様々で且つ未加工のデータであることが多いために,上記項目2のデータベースの構築並びにシステム化には多大の時間を必要とされた.この状況を打開するために,本プロジェクトでは,次の指針のもとでデータ整備を行うこととし,実行した. 1. 多数のプロジェクト参画者全員が平等にデータを利用できるようなデータ整備に特化する.すなわち,データは公表されているものを中心に,未加工データをなるべく大量に購入して,分析者の分析内容に応じて自由に加工できる形式を採用した. 2. プロジェクト参画者のデータ利用がなるべくスムースとなるようなデータベース・システムを導入する.最終的にはFAMEのデータベース・システムと決定した. 3. データが存在することと,データが利用可能であることとは全く別問題である.データのセキュリティ上の問題が残り,データの漏洩や不正利用が将来問題となる可能性が指摘されていた.この問題に対処するため,新たにディスク装置を購入して,サーバー側,利用者側ともにセキュリティが確保できるようにシステムを見直した. 現在データはかなり整備された状況に有り,やっと本格研究の下地が出来上がった段階である.出版,公表,発表論文はこれからの段階である.
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