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1998 年度 実績報告書

大阪周辺域における強風・落雷・豪雨の短時間高精度測定と予測システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 10308015
研究種目

基盤研究(A)

研究機関北海道大学

研究代表者

藤吉 康志  北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (40142749)

研究分担者 石原 正仁  気象庁, 関西航空地方気象台, 課長
吉本 直弘  大阪教育大学, 教育学部, 助手 (10294183)
河崎 善一郎  大阪大学, 大学院工学研究科, 助教授 (60126852)
橋口 浩之  京都大学, 超高層電波研究センター, 助手 (90293943)
川島 正行  北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (10281833)
キーワードダウンバースト / 雷放電 / ドップラーレーダー
研究概要

1998年7月に北大低温研のドップラーレーダーを、大阪教育大学構内に移設し、関西航空地方気象台のドップラーレーダーとの同期観測開始した。1998年8月7日には、停滞前線の南下にともない、近畿北部から大阪湾に向かって長さ150kmに達する積乱雲の雲列が南下した。これが関西空港を通過する直前の33分間に、マイクロバーストを延べ28回検出した。それらのうち、発生期のマイクロバーストに着目して3次元構造の解析を行った。その結果、マイクロバーストが航空機の飛行に与える効果として、水平シアーの方が下降流よりも2倍大きいことが分かった。また、13台の雨量計1台の雨滴粒度計(別の機器との校正実験を行う)を大阪平野に独自に設置し、データの自動収集を開始するとともに、大阪平野周辺における短時間強雨の出現特性を22年間のアメダスデータを用いた解析を実施した。その結果、同じ大阪平野内でも、短時間強雨の出現時間数に大きな差がみられ、発達した積乱雲群の出現や、降雨の強化が地形や局地風などと密接に関連していることが明らかとなった。さらに、大阪大学の雷放電探知装置とドップラーレーダー、熱帯降雨観測衛星(TRMM)の雷データ、レーダーデータとの比較実験開始し、データベースの作成作業も開始した。次年度は、バイスタティックレーダーを設置し、数値モデルによる、雲と気流のシミュレーションを行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tomo-o Ushio: "Electric fields of initial breakdown in positive ground flashes" J.Geophys.Res.103-D12. 14135-14139 (1998)

  • [文献書誌] Redy Mardiana: "A broadband radio interferometer for observing lightning discharge process" J.Atmosph.Electricity. 18(2). 111-117 (1998)

  • [文献書誌] 吉橋 幸子: "冬季雷と雲内放電進展様相" 電学論誌. 119-B(3). 375-380 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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