研究課題/領域番号 |
10308021
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
嶋田 隆一 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (40206181)
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研究分担者 |
佐藤 義久 (株)東芝, エネルギー事業本部, 部長(研究職)
飯尾 俊二 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (90272723)
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キーワード | 電力系統 / エネルギー蓄積 / 超電導コイル / 超伝導 / 磁界 / SMES / 電磁力 / 電力貯蔵 |
研究概要 |
本補助金を用いて、電磁力平衡コイルがエネルギー貯蔵用超伝導エネルギー貯蔵(SMES)コイルとしての可能性を探るため、前回の試作機より進んだSMES用電磁力平衡コイルを設計した。またACコイルとしての特性と、さらに強磁界を目指し、素線偏流防止を行う実験的研究の成果をまとめた。さらに核融合科学研究所のLHD計画で培われたヘリカル巻線技術を受け継いで大型のSMESコイルの製作が可能なように製作技術とくに機械巻きの開発を行った。 クライオスタットの大きさから半径50センチ程度の小型装置のFRP製の巻き枠をヘリカル巻線のガイドとして製作し、そこにニオブチタンの超伝導線を巻き込むがその応力を歪みゲージによって測定し、応力が減少していることを実験的に求め、計算と比較評価する。歪により応力の3次元測定を試みる。歪みは厚みセンサーを応用して検出できることがわかった。これはそのほかの圧力検出にも役立つと思われる。超伝導電磁力平衡コイル2号機コイルの試作を前提とし、電磁力の平衡に必要な工作精度の検討を行った。今年度は巻き粋の製作と超伝導線の入手を行った。 超伝導導体内で発生する結合損失を低減するため、導体素線間には絶縁層を設ける。このような超伝導線では素線間の電流分流の不均一がコイル全体の安定性を低下させるため、これを均一化する電流分流制御の手法が必要となる。この分流制御に関しては試作コイル本体に先行して検討し、成果を学会に論文として報告した。
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