研究課題/領域番号 |
10308023
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松井 恒雄 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (90135319)
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研究分担者 |
重松 宏武 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (40281068)
有田 裕二 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (50262879)
長崎 正雅 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (40273289)
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キーワード | 同位体効果 / 超イオン伝導体 / 強誘電体 / 熱電材料 / 量子効果 |
研究概要 |
本年度は、購入した熱拡散率測定装置を用いて、B_4C化合物のBとCの同位体の違いによる熱拡散率の変化を再測定した。前年度の結果は再現性があり、平均質量の重い物程、約2割熱伝導率が低下した。 また、^6Liと^7Liを濃縮した(La,Li)_<1-X>Sr_XTiO_3(X=0,0.05)のLi超イオン伝導体のLiイオン伝導度に及ぼす同位体効果を調べた。Li^6濃縮試科はLi^7濃縮試科に比べて約1.5倍イオン伝導度が上昇した。これは古典論からの予測値の1.08倍に比べて非常に大きく、量子論的効果を考える必要がある。さらに硼酸リチウムガラスのガラス転移点及びイオン伝導度に及ぼす同位体効果も調べた。 強誘電体として知られているPbTiO_3のPbとTiの同位体効果に加えて、本年はBaTiO_3およびSrTiO_3のTi同位体効果さらには意図的に不純物を加えて不純物効果も調べ、結晶学的な検討も加えて同位体効果を系統的に理解し議論した。 低温域での熱電材料として有望なUB_4の熱電性能(熱容量、ゼーベック係数、電気伝導度)に及ぼすBの同位体効果も調べた。
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