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1999 年度 実績報告書

気体神経メッセンジャー、COの発現 機序とその生理作用

研究課題

研究課題/領域番号 10308034
研究機関大阪大学

研究代表者

遠山 正彌  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40028593)

研究分担者 玉谷 実智夫  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30294052)
小川 智  金沢大学, 医学部, 教授 (90283746)
キーワードHO-1 / CO / cGMP / 低酸素-再酸素負荷
研究概要

昨年度はアストロサイトに低酸素-再酸素負荷を加えるとCO合成酵素(HO-1)の発現が高まることを明らかとした。本年度は産生されたCOがアストロサイトから遊離され他の細胞(ニューロン或いはグリア細胞)に果たして本当に作用するか否かを検討した。従来より血小板は血小板cGMP量を増加させCOの作用を受け取る事はよく知られている。そこで低酸素-再酸素負荷を加えたアストロサイトと同時に血小板を培養しアストロサイトで産生されたCOがそこから遊離され他の細胞に作用しているか否かを血小板内cGMP量の増加を指標に検討した。まず血小板を5%CO負荷下で培養すると従来の報告通りCO非存在下の際よりも明らかなcGMP量の増加が見られた。次にアストロサイトと血小板をco-cultureした。低酸素-再酸素負荷を加えていないアストロサイトと血小板をco-cultureしてもcGMP量の増加は見られない。当然この状況でのアストロサイトではCOの合成酵素であるHO-1の発現増加は見られない。次いで低酸素-再酸素負荷を加えHO-1の発現増加が見られたアストロサイトと血小板とをco-cultureすると有意のcGMP量の増加が見られた。これらの事実は低酸素-再酸素負荷を加えられてアストロサイト内で産生されたCOはアストロサイトから遊離され自らにまた他の細胞に作用を及ぼしていることを示す。またその効果はcGMPを介して発現する事が示唆された。また低酸素-再酸素負荷で生ずるアストロサイトでのHO-1発現及び血小板でのcGMP量増加はフリーラジカルの発現を抑えるLNMAで抑えられ、アストロサイトでのCO発現はラジカルを介する作用であることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yoneda.T.,Imaizumi.K.,Maeda.M.,Yui.D.,Manabe.T.,Katayam.T., and et al.: "Regulatory mechanisms of TRAF2 mediated signal transduction by Bcll0,MALT lymphoma associated protein"J.Biol.Cnem.. (in press). (2000)

  • [文献書誌] Yamaguchi,A.,Hori,O.,D.M.Stern.,E.Hartmann.,Ogawa,S., and Tohyama,M.: "SERP1/RAMP4 stabilized membrane proteins during stress and facilitates subsequent glycosylation"J.CeIl.BioI.,. 147. 1195-1204 (1999)

  • [文献書誌] Tamatani,M.,Che,Y.H.,Matsuzaki,H.,Ogawa,S.,Okado,H.,Miyake,S.,Mizuno,T., and Tohyama,M: "TNF Induces Bcl-2 and Bcl-x expression through NFkB activation in primary hippocampal neurons"J. Biol.Chem.. 274. 8531-8538 (1999)

  • [文献書誌] Ozawa, K.,Kuwabara,K.,Tamatani,M.,Takatsuji,K.,Tsukamoto,Y. and et al.: "150kDa oxygen-regulated protein (ORP150) suppuresses hypoxia-induced apototiccell death"J. Biol.Chem.. 274. 6397-6404 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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