• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

哺乳類体内に存在するD型アミノ酸の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10309005
研究機関東京大学

研究代表者

今井 一洋  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (50012620)

研究分担者 江崎 信芳  京都大学, 化学研究所, 教授 (50135597)
浅野 泰久  富山県立大学, 薬学部, 教授 (00222589)
豊岡 利正  静岡県立大学, 薬学部, 教授 (40183496)
長田 洋子  姫路工業大学, 理学部, 助教授 (00164442)
味園 春雄  高知大学, 農学部, 教授 (30027073)
キーワードD-アミノ酸 / 哺乳類 / 生合成 / ラセマーゼ / 酸化酵素 / 細菌 / 脱水素酵素 / 標識試薬
研究概要

先に完成した標識化 DL-アミノ酸のジアステレオマーの HPLC-蛍光検出法による高感度一斉分析法により、生体試料および食品中のアミノ酸の測定を行った(豊岡)。Pyrobaculum islandicum 中に膜結合性の大腸菌D-アラニン脱水素酵素と類似する酵素活性画分を取り出した(長田)。グルタミン酸ラセマーゼを精製して、その性質を明らかにすると共に、その遺伝子をクローニングして、その塩基配列を明らかにした(味園)。O.anthropi SV3 より D-アミノ酸アミド特異的アミダーゼの遺伝子をクローニングし、その構造と機能を比較した(浅野)。出芽酵母Saccharomyces cerevisiacと分裂酵母Schizosaccharomyces pombeのアミノ酸ラセマーゼ遺伝子を解析した(江崎)。哺乳類の脳内でのD-セリンの分布とD-アミノ酸オキシダーゼの分布とは逆相関していることを明らかにした(堀池)。ヒト尿中の膜ジペプチダーゼ活性は腎臓病のマーカーに用いうることが示された(山田)。細胞外液D-セリンは脱分極刺激によって細胞内に取り込まれる可能性を示唆した (橋本)。内在性 D-セリンはNMDA受容体グリシン部位以外の分子にも生理的に結合する可能性を示唆した(西川)。Gluトランスポーターの発現部位は、内在性のD-Aspの局在部位(副腎皮質の束状帯と網状帯)とほぼ一致することを明らかにした(今井)。D-アスパラギン酸含有蛋白質の特異分解酵素の分離に成功した(香川)。プレセニリンの最C末端がAβ42産生亢進に必須の機能ドメインであることを見出した(岩坪)。Asp-151残基の反転は、αA-クリスタリンの中の立体構造によって形成される反応場が関与すること明らかにした(藤井)。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Jin, D., et al.: "Separation of Amino Acid and Peptide Stereoisomers by・・・"Anal. Biochem.. 269. 124-132 (1999)

  • [文献書誌] Nagata, Y., et al.: "Occurrence of D-amino acids in a fewarchaea and・・・"Biochim. Biophys. Acta.. 1435. 160-166 (1999)

  • [文献書誌] Ashiuchi, M., et al.: "A poly-γ-glu tamate synthetic system of Bacillus subtilis IFO・・・"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 263. 6-12 (1999)

  • [文献書誌] Komeda, H., et al.: "Synthesis of D-phenylalanine oligopeptides catalyzed by alkaline・・・"J. Molec. Catal. B : Enzymatic,. 6. 379-386 (1999)

  • [文献書誌] Watanabe, A., et al.: "Role of tyrosine 265 of alanine racemase from Bacillus stearothermophilus"J. Biochem (Tokyo). 125. 987-990 (1999)

  • [文献書誌] Yoshida, F., et al.: "Communication distance in the intercellular signaling by cyto/chemokine"Proc. Japan Acad.. 75B. 87-91 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi