研究分担者 |
鈴木 淳 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 教授 (40162953)
丸山 勝巳 国立情報学研究所, ソフトウェア研究系, 教授 (60280533)
上野 洋三 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 教授 (30046502)
北村 啓子 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (60204913)
田渕 句美子 国文学研究資料館, 整理閲覧部, 助教授 (80222123)
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研究概要 |
1.「統合古典籍データベース」開発による目録データベースの統合化 (1)統合化された目録データベースをネットワーク上で公開するための検索システムを設計し,外注により仕上げた。先に「著作典拠データベース」を検索するシステムとして,OpenTextを用いた全文検索システムを開発し試用評価を行っていたが,これに古典籍書誌,マイクロ資料目録,和古書目録書誌のデータ追加と評価を行った。さらに個別の所蔵目録検索のための機能を開発し,業務用として公開予定である。 (2)「著作典拠データベース」と『国書人名辞典』(岩波書店刊)との関連付けを行い,「著作典拠データベース」の機能強化を図った。 2.「統合古典籍データベース」の古典籍調査への利用に関する研究 (1)11年度に着手した,古典籍版本の版と刷の情報の総合目録への反映方法調査,考察のとりまとめを行い,この成果を基に,「著作典拠データベース」を改訂する試みを行った。これにより,「著作典拠データベース」を現在の書誌学的研究成果をも反映したものに改訂し,汎用的な日本古典籍の実地調査に統合古典籍データベースを活用することが現実的なものとなった。 (2)古典籍調査の現場において「著作典拠データベース」を参照しながら書誌データを作成する分散共同型方式のモデルを作成,資料調査の現場にノートパソコンでデータベースを検索,さらに取得した類似書誌データを基に新たな調査記録データを作成する方式で実施し,結果の評価を行った。従来の調査者の書誌学的知識に依存した書誌記録作成方式に代わり,調査現場で統合古典籍データベースを参照し,対象の古典籍を体系的に位置づけつつデータベースに加え,相互に典拠とする分散共同方式の書誌調査に実用化の方向付けを行った。
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