• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

スピン構造解明のための偏極陽電子マイクロビームの実用化

研究課題

研究課題/領域番号 10354004
研究種目

基盤研究(A)

研究機関東京都立大学

研究代表者

広瀬 立成  東京都立大学, 理学研究科, 教授 (70087162)

キーワード偏極ビーム / pick-off効果 / マルチチャネルプレート / 寿命測定 / イメージングプレート / ビームバンチング
研究概要

1) 偏極度測定法の確立
偏極ビームの実用化に当たり、最も重要な点は、信頼ある偏極度測定法を確立することである。生成したオルソポジトロニウムが、pick-off効果によりバラポジトロニウムとして崩壊すること、および測定領域をはずれた場所で崩壊することにより、寿命を短縮させることが偏極度測定の障害になることが判明したので、この点を改良すべくまず測定領域をキャビティーで覆った。こうすることにより、偏極度測定の精度が向上するが、その定量的なつめを行っている。
2) ビームバンチ装置の製作
pick-offの原因がマルチチャネルプレート中におけるポジトロニウムの多重散乱によるものであるかどうかを検証するため、ビームをバンチすることにより寿命測定のスタート信号を発生させる方法を開発した。時間変動する電場により、ビームをチョツピング・バンチングして、1nsのパルス幅を持つバンチビームの生成に成功した。現在、引き続きその効率の改善を図るべく、リアクタンスの増大を図っている。
3) ビームプロファイル測定法の開発
微小ビームのプロファイルを測定するために、イメージングプレート法を実用化した。これにより数10ミクロンの精度で、ビームの形状が測定できるが、プレートの取り出しに真空を破る必要があり、引き続き効率的な取り出し方法を検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 大森恒彦,広瀬立成: "リニアコライダー計画と偏極陽電子ビーム" 日本物理学会誌. 53. 766-774 (1998)

  • [文献書誌] 広瀬立成 他9名: "Four and five photon decay from positronium" Nucl. Instr. & Methods. B143. 121-126 (1998)

  • [文献書誌] T.Okugi, T.Hirose 他15名: "Evaluation of extremely small horizontal emittance" Phys.Rev.Special Topics. 2. (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi