研究分担者 |
勝浦 哲夫 千葉大学, 工学部, 教授 (00038986)
綿貫 茂喜 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (00158677)
安河内 朗 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (20136568)
石本 明生 積水化学工業株式会社, つくば研究所, 室長
大中 忠勝 福岡女子大学, 人間環境学部, 教授 (20112716)
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研究概要 |
1.児童男女,青年男子の全身総発汗量は,冬季よりも夏季の方が増加したが,夏冬ともに児童と青年の全身総発汗量は同様であった。夏季のより低い直腸温上昇度は,児童の高い皮膚血管血流量に依存している。 2.脱衣室温が低下するに従い湯温は高くなる傾向にあった。特に,高齢者で相関が高かく,冬期には45℃を越える湯温の例も認められた。脱衣室温が低下するに従い湯温は高くなる傾向にあり,脱衣室温の低さに起因する身体の冷えを,高い湯温への入浴により補償するものであることが示唆された。 3.香りの持つ鎮静効果・覚醒効果と,気温条件が加わった時の影響を検討した。温度変化が始まった直後のθ波帯域において香りと温度の交互作用があった。また,15℃ではローズマリーを吸入すると脳電位が下がり,ユーカリでは脳電位が上がった。温度変化後より温度変化中の方が香りの作用が影響を及ぼしやすく,特に温度が上昇する時よりも下降する時の方が影響を及ぼしやすい。 4.浴室の照明条件として光速2条件,色温度3条件を組み合わせ,生理反応と主観評価を測定した。光速の条件にかかわらず3000Kの色温度が最も高く,同じ3000Kでは800lmの光速がさらに高い値であることが認められた。 5.気温ゆらぎ制御に加え,気流ゆらぎ制御を行うことによる快適感や生理機能の影響を明らかにし,気温及び気流のゆらぎ制御(変動温熱制御)の有効性を調べた。気温および気流のゆらぎにより快適温度が変動することを明かとした。
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