研究課題
過去4年間のレーザー誘雷の実用化に関する研究をとりまとめる最終年度としてレーザーチャンネルによる雷誘導に必要な条件を確立した。レーザーによるプラズマ密度が10^<13>/cm^3以上であれば自然の雷電界で放電路が延伸することを実験で確かめた。これにより誘雷塔尖端にCO_2レーザーによりトリガプラズマを発生させ、その前面にガラスレーザー3倍高調波の弱電離プラズマチャンネルをマッハミラー(特許)でもって形成させると雷電界の到来により放電チャンネルが進展することを解明し、実験室内において1MeVのインパルス発生器を用いて実証することが出来た。先に北陸の冬季雷を対象に世界で初めてレーザー誘雷に成功したが、この基盤研究により、より確実に実雷を誘導する条件が明白になった。機会を得て野外実験を再び計画したい。
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