研究分担者 |
裴 鐘石 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (20165525)
石田 修己 三菱電機株式会社, 情報技術総合研究所, 部長研究職
米山 正秀 東洋大学, 工学部, 教授
浜野 哲子 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (70281657)
菅原 悟 株式会社 リコー, 主任
|
研究概要 |
本年度の交付申請書記載の研究実施計画に沿って,以下に実績の概要を記す. 1)ミリ波光学系の構築:昨年設計した35GHz帯イメージング用非球面対物レンズに関して,収差及び回折の影響による空間分解能をレイトレース等を用いて検討し,イメージングアレイ設置の際の最適間隔を求めた. 2)アンテナ:フェルミ・ディラック関数系のテーパ部を有するテーパ・スロットアンテナを35GHz帯用に設計・フォトリソグラフィ技術を用いて製作を行った.まず35GHzで.単一アンテナによって11.23dBiの利得を得,またアンテナ間の相互結合を測定した. 3)検出回路系:インピーダンス整合のために必要なショットキ・バリア・ダイオード(Sanyo製)のインピーダンス測定をまず行い,それを基にマイクロ波回路シュミレ一夕を用いて,36.1GHzの整合回路の設計を行った.これまでに帯域1.3GHz程度の整合が可能な回路の基本設計ができた.現在,更に数倍の広帯域の整合を得るため,部分的な回路の改善を検討してしている. 4)直列MMICの利得特性: 直列接続MMIC利得特性: 増幅器に関しては35GHz帯のMMIC(Litton社製)を基板に装着するための技術,並びにMMICの高周波直列接続及び直流電源供給用のワイアーボンディング技術を確立し,4個の直列接続MMICで40〜45dBの増幅度を得ることに成功した.
|