研究課題/領域番号 |
10355019
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
三木 千寿 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20016645)
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研究分担者 |
廣瀬 壮一 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (00156712)
増田 陳紀 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (00016700)
大即 伸明 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40211106)
白旗 弘実 武蔵工業大学, 工学部, 講師 (40298013)
市川 篤司 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 鋼橋 / 健全度評価 / モニタリング / データベース / WEIGH-IN-MOTION / 温度変形 / 構造同定 / Non-Destructive Test |
研究概要 |
本年度は、本研究課題の最終研究年度として以下の研究及び取りまとめを行った。 (1)既設鋼橋の損傷事例集及びその原因評価、更にはその損傷の補修方法及びその効果をまとめたデータベースをホームページ上に開設した。また国内・国外の研究者・技術者からの損傷情報を取り入れアップデートしていくシステムを構築した。 (2)既設鋼橋における自動車荷重測定のためのWEIGH-IN一MOTIONのシステムを構築した。ここでは自動車荷重の走行速度を2つの歪みゲージから自動測定できるシステムを構築し、その精度向上を試みている。 (3)鋼橋の変形挙動の大きな要因の一つである、温度変形に注目し、合成桁橋梁をモデル化した大型桁試験体を強制的に暖め、その冷却時の桁の挙動の観測を行った。ここでは、コンクリート床版と鋼桁との熱容量の違いによる冷却速度の差異による影響や、桁支承部の自由・固定の差異の影響などを取り入れた実験を行い、桁の変形と発生する温度応力についての検討を行っている。更に、FEM解析を用いて詳細な解析を行い、温度変形を用いたモニタリングの可能性について検討した。 (4)上部工・橋脚を含めた鋼橋全体の挙動を把握し、構造同定が可能なFEM解析モデルを検討した。ここでは、設計時の仮定などを用いず、鋼橋全体を忠実にモデル化することにより、橋梁の挙動を再現している。この解析モデルに(2)で測定した活荷重を載荷させた解析結果は、実橋における変形挙動と良い一致を示した。 (5)昨年度までに構築した光ファイバー通信を用いたリアルタイムリモートモニタリングシステムより(2)(4)のシステムを用いることにより、鋼橋の健全度や、その損傷モニタリングが可能なシステムの構築を行い、現在そのシステムの長期稼動を開始している。
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