研究課題/領域番号 |
10356001
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
佐藤 光 九州大学, 農学部, 教授 (70128031)
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研究分担者 |
望月 俊宏 九州大学, 農学部, 助手 (60239572)
荒巻 功 国税庁, 醸造研究所, 主任研究員
熊丸 敏博 九州大学, 農学部, 助教授 (00284555)
小川 雅広 山口県立大学, 生活科学部, 助教授 (10160772)
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キーワード | イネ / 旺気貯蔵タンパク質 / プロラミン / 突然変異体 / cDNAライブラリー / SDS-PAGE / 遺伝分析 / MNU受精卵処理 |
研究概要 |
・減プロラミン系統作製のためのプロラミン変異系統の交配:MNUで誘発したプロラミン変異体間及び在来種中に見出したプロラミン変異系統間の交配を行うとともに、遺伝子の座乗染色体推定のため三染色体系統との交配、並びにプロラミン遺伝子の単離と構造解析を目的としてインド型品種Kasalathと交配を行い、多くの交配種子を得た。また、これまでに作製したFl及びF2について、減プロラミン系統の作製に向けて集団を展開し、1株1粒法による固定化を行った。 ・減プロラミン育種素材の開発:日本型水稲品種金南風及び台中65号(T65)のMNU受精卵処理M_3後代約1200系統についてSDS-PAGE分析を行い、High及びLow-Sulferプロラミン欠失系統やプロラミン減少系統を112系統を得た。また、在来種についても同様の探索を行い、分子種の違いや等電点(pI)の異なるHgh及びLow-Sulferプロラミンに関する様々な変異の存在を確認した。さらに、プロラミン変異体の作製のため、日・印2品種、金南風・及びTAL237について、開花6時間後より2時間毎に、1.0mM MNU-45分受精卵処理を行い、多くの処理種子を得た。 ・プロラミンに関する抗体及びcDNAライブラリーの作製:High及びLow-Sulferプロラミンに関する抗体を作製した。透過型及び走査型電子顕微鏡を用いてプロラミン抗体免疫染色によるPB-Iの粒内分布と組織化学的解析を行ったところ、PB-1は登熟後期に発現し、サブアリューロン層に蓄積すること、また、同一胚乳細胞内では細胞壁の近傍に多く集積することが明らかとなった。また、プロラミン遺伝子の単離と解析に向けて、金南風の登熟種子のcDNAライブラリーを作製した。
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