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2001 年度 実績報告書

中高齢者向け総合筋力強化トレーニングマシンシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 10358001
研究機関東京大学

研究代表者

小林 寛道  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60023628)

研究分担者 松垣 紀子  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (00257081)
藤崎 巌  セノー株式会社, 開発本部・製品開発部, 次長(研究職)
キーワード中高齢者 / レジスタンストレーニング / 筋力トレーニング / マシントレーニング / 体幹筋力 / 体幹深部のトレーニング / 認知動作マシン / 歩行能力改善
研究概要

中高齢者に対する運動指導では、有酸素運動とともに、レジスタンストレーニングの必要性が指摘されるようになった。本研究は、単に筋力を増強するということだけではなく、運動の遂行能力を高めることに有効な筋の使い方を身につけ、同時に筋力トレーニング効果が得られるトレーニングマシン(認知動作型トレーニングマシンと命名)の開発を目標とした。本年度は、昨年度までに開発した「全身的総合筋力トレーニングマシンI, II, III, IV」を基盤として、「簡易型歩行・走行トレーニングマシン」を開発し、比較的廉価で幅広い年齢層に利用できるように工夫した。装置の概要は、右足と左足をそれぞれ個別の移動式台座に取り付けられたペダルの上に乗せて立ち、手すりに掴まって左右の移動式台座が互いに逆方向に前後往復運動するのにあわせて歩行動作の形でペダルを前方に踏み出したりキックしたりすることができるもので、ペダルを回転させれば走運動動作を行うことができる。歩幅の調節は、6段階、移動式台座の移動速度は、1分間に最高60往復ができる範囲とし、操作盤スイッチにより停止、増速、減速、緊急停止、リセットが容易にできるようにした。負荷の強さの調節は、ベルト締め付け方式とした。本体の総重量の軽量化をはかり、できるだけ必要最小限の装置で有効な機能がはかれるように工夫した。この装置を用いてトレーニングした結果、姿勢バランス保持能力が著しく改善し、股関節部の柔軟性が高まり、大腿と腰部の筋群の強化がはかられた。また、昨年度までに開発した総合筋力トレーニングマシンを用いた運動実施中の組織血液酸素飽和度(StO2)、ヘモグロビン量の推移等をレーザー組織血液酸素モニターを用いて継時的に測定した。組織血液酸素飽和度は、部位により異なるが、運動前に60%程度である場合、運動開始後55%程度に下降しその後上昇を示すことが一般的傾向であった。StO2は、運動負荷がきついと下降の度合いが急激であるが、適度な負荷で運動を継続すると上昇傾向が持続し、回復期にはさらに68〜70%程度に高まってほぼ定常状態をしばらく持続するパターンがみられる。このような組織血液酸素飽和度のパターンを示す運動が中高齢者にとって好ましい運動様式であることが推察された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小林寛道: "スポーツ認知動作学の挑戦 I ランニングパフォーマンスを高めるスポーツ動作の創造"杏林書院. 111 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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