研究分担者 |
城 仁士 神戸大学, 発達科学部, 教授 (40145214)
中島 秀人 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (40217724)
小川 正賢 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (80143139)
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)
蛯名 邦禎 神戸大学, 発達科学部, 教授 (50151999)
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研究概要 |
平成13年度の研究実績は,以下の通りである。 1.科学技術情報社会に求められる具体像の分析 科学技術系人材育成ないしは人材配置論の視点から現代社会の現状分析を通して,近未来の人材育成・配置に関する戦略的なモデルを提案した。提案したモデルは,連続的解読モデルであり,このモデルの適用によって,専門家・非専門家という単純な図式から脱却した科学技術リテラシー論が展開できる可能性を示すことができた。また,学校教育における具体的な知識経営の現場を対象とした調査を行い,知識経営の実態が野中のナレッジマネジメント・モデルにおいて記述できることを例証した。これらの分析から,科学技術情報社会に求められる知識経営能力の具体を示すことができた。 2.ライフスキルとしての知識経営能力育成プログラムの改訂と開発 昨年度に開発した高校生対象の「環境科学」を改訂するとともに,新たに大学生対象の「WebMathmaticaによる数式処理システム」「知のネットワーク化」,高校生対象の「科学技術系キャリア発達支援」,中学生対象の「博物館実習のナレッジマネジメント」などのプログラムを開発し,実証実験を通した評価を行った。 3.成果発表 平成13年度の日本科学教育学会第25回年会,日本理科教育学会第51回全国大会及び第2回日本科学教育学会研究会において,計7件の研究発表を行った。 4.最終報告書の作成 上記3の平成13年度第2回日本科学教育学会研究会において集中的な議論を行い,最終報告書の枠組みを決定した。その枠組みに基づいて,ライフスキルとしての知識経営能力の理論的な検討とプログラム開発の事例から構成された最終報告書を作成した。
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