研究課題/領域番号 |
10358009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
山口 作太郎 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (10249964)
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研究分担者 |
本島 修 核融合科学研究所, 大型フリカル研究部, 教授 (60109056)
中村 浩章 核融合科学研究所, 理論シュミレーション, 助手 (30311210)
佐々木 尚子 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (30178652)
米永 一郎 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (20134041)
奥村 晴彦 松阪大学, 政治経済学部, 助教授 (10247760)
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キーワード | 核融合 / 熱電効果 / ネルンスト効果 / 半導体 / エネルギー変換 / 輸送現象 |
研究概要 |
平成10年度5月末に名古屋で第17回国際熱電変換会議があり、研究代表者の山口はprogramChairmanとして参加し、会議を運営した。これは全世界15カ国から総勢約350人の研究者が集まり、研究論文200本を発表した。地球温暖化防止会議(COP-3)後の会議のこともあり、省エネルギー対策として熱電変換が見直されているので、従来の国際会議に比べて盛況であった。 そこでの科研費のグループの発表論文は報告書に記載したように6件あり、下記のようである。米永は高温材料として最近注目されているSiGeの単結晶の製作方法及び輸送係数の測定を行った。奥村は磁場中で半導体の輸送係数を測定するときに、複数の効果が混在するのでそれらを無矛盾に解くソフトを開発し、通常の測定方法での誤差を評価した。山口は通産省のプロジェクトとして最近進められているポーラス材料の可能性について理論的な検討を行い、新しいポーラス形状を提案した。池田は磁場中のGeの輸送係数を測定し、理論との比較を行った。中村はネルンスト効果を利用した素子についての理論的な検討を行った。桜井は超伝導コイルで用いる電流リードに熱電半導体を応用したPdtier current leadの基礎研究を行い、BiSbは液体窒素温度領域で良好な特性を示すことを得た。 また、本年はLHDでのエネルギー変換研究のために、素子の真空、加熱試験を行うための試験ベンチを購入した。これは最高850℃まで真空中で加熱でき、質量分析器が取り付けてある。これによって、素子の加熱・真空試験を行う。また、power factorの大きな材料を探すために、半導体中のキャリアーの有効質量及びキャリアー密度を電気的に測定した輸送係数から解析を行って求めるのではなく、直接測定するための光学機器を従来からのネルンスト係数を計るために購入した超伝導コイル装置に組み込む装置を製作した。
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