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1998 年度 実績報告書

加速器型強力超冷中性子源のためのスーパーミラー中性子タービンの試作研究

研究課題

研究課題/領域番号 10358011
研究機関京都大学

研究代表者

宇津呂 雄彦  京都大学, 原子炉実験所, 教授 (50027421)

研究分担者 日野 正裕  京都大学, 原子炉実験所, 特別研究員
曽山 和彦  日本原子力研究所, 中性子科学研究センター, 副主任研究員
キーワードパルス中性子 / 超冷中性子 / 中性子鏡 / 多層膜鏡 / 反射率 / 中性子タービン
研究概要

1. パルス中性子源から来る中性子の時間的・エネルギー的分布に最適整合させる回転羽根の超冷中性子生成作動特性に関する理論解析を行い、羽根に必要とされる総合的中性子反射特性についての新しい関係表式を得た。
2. パルス中性子源用スーパーミラータービンの基本設計を行い、パルス中性子冷減速材からタービン反射羽根までの中性子飛行距離及びパルス中性子同期作動のためのタービン回転速度及び羽根回転半径等の基本構造に関する数値結果を得た。
3. 特に画期的な構造として、羽根回転半径の選択によりパルス中性子同期エネルギー収束型タービンが可能となることを示した。
4. この方式のパルス中性子同期タービンに要求される反射羽根の製作仕様例を示すと共に、多層膜反射羽根の試作を進めた。
5. 特に、当機において必要とされる短周期多層膜中性子反射鏡のイオンポリッシュ等の高度技法による試作とその多層膜性能及び中性子性能の実測を進めた。
6. 中性子反射羽根の極冷中性子反射性能及び反射エネルギー特性を明らかにするために、中性子鏡の極冷中性子反射性能精密測定の実験装置を作成、調整するとともに、世界最強の極冷中性子施設であるグルノーブルのILL研究所において中性子鏡の極冷中性子反射特性精密測定の実験を実施した。
7. これまでに実施した解析及び設計試作成果並びに今後の計画について、ILL研究所の超冷中性子実験施設担当者と討議・打ち合わせを行うとともに、研究計画についてレビューを受けた。
8. これらの成果と進行状況並びに討議・レビューに基づき、次年度の本体試作計画を作成した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Utsuro et al.: "Experiment on the subcritical transmission probability of very cold neutrons" to be published in Ann Rep.ILL-1988. (1999)

  • [文献書誌] 宇津呂 雄彦: "ILLにおけるVCN実験" 「干渉性研究と冷中性子スピン干渉実験」ワークショップ報告書. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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