研究分担者 |
四方 義啓 名城大学, 理学部, 教授 (50028114)
岩坪 秀一 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20141997)
柳井 晴夫 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (60010055)
田栗 正章 千葉大学, 理学部, 理学部長・教授 (10009607)
前川 眞一 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70190288)
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研究概要 |
1.入学試験の作題過程に利用出来る過去の試験結果の有効な分析法とその表示法 作題の経験豊かな教授からの作題過程において必要な情報等について御意見をもとにシステム開発を試み,(1)問題ごとに,正答率,平均点,得点分布,解答の分布状況,他の問題との相関等について,必要な属性の各層(たとえば地域,性等)ごとに求めて表示し,その差が大きい属性についてすぐわかるようにした。 (2)専門的な分析が必要な作題者のために,項目反応理論にもとずく種々のパラメータ,正答率分析図,各種相関関係の分析(たとえば主成分分析)等を求められるようにし,また更により有効な分析の方策を検討した。 過去の試験問題のデータベースを用いて,必要なら検索機能を活用して過去の似た問題など必要な問題をとり出し,それについての上記のなかの必要な統計情報をとり出し,作題または作題の改善に用いることが出来るようなシステムを企画し,開発を試みた。 2.マークシート方式の改善 数学の作題経験者等から指摘のあったことであるが,マークシート方式による解答において思考過程を少しでもとらえることの出来るよう改善できないかという裸題について,何回かの試行錯誤をくりかえし,1つの案としてまとめた。探索空間を広げるという観点から,考えの道筋もいくつか用意しておき,それを受験者に選ばせ,結論を得るまでにいくつかのチェックポイントをつくるというや方である。一大学の学生に被験者になってもらって実験して検討をした。また、マークシート方式と論述方式との比較の実験も行った。
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