研究課題/領域番号 |
10400016
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福井 次矢 京都大学, 医学研究科, 教授 (50208930)
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研究分担者 |
畑尾 正彦 日本赤十字武蔵野女子短期大学, 看護部, 教授 (20269450)
神津 忠彦 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00075285)
加我 君孝 東京大学, 医学部, 教授 (80082238)
山本 博道 九州大学, 医学部, 助教授 (20166820)
植村 研一 聖路加看護大学, 教授 (60009561)
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キーワード | 診療参加型臨床実習 / 見学型臨床実習 / 模擬診療型臨床実習 / 全国共用試験 / CBT / OSCE / 臨床実習カリキュラム |
研究概要 |
大学医学部、医科大学での臨床実習について、見学型に比べて、より学習効果の高い診療参加型を導入する上での問題点や現状を明確にし、導入を促進するための方策を提言するための調査研究を行った。 1.臨床実習に入る前の医学生の知識・技能の評価、臨床実習の現状を知る目的で、平成11年6月と12年10月にアンケート調査を行った。一部の診療科が診療参加型臨床実習を導入している大学は半数以上に上ったが、すべての診療科が診療参加型臨床実習を導入している大学はわずかであった。 2.米国での臨床実習前の医学生の知識・技能・態度の評価方法やUSMLE Step 1の現状調査を行った。その結果を踏まえ、わが国の医科大学においても、全国共用の総合試験を行い、臨床実習に入る学生の医学知識と技量を社会に対して保証する必要性を提言した。全国共用試験は、Computer-based Test(CBT)で知識を試験し、OSCE(Objective Structured Clinical Examination)で技量を試験することが望ましい。臨床実習を開始する時点での医学生に求められる到達目標(案)を策定した。 3.全国の大学医学部の臨床実習に関するアンケート調査と、臨床実習の実施方法に関する欧米諸国の視察の結果を踏まえ、臨床実習カリキュラム(案)および診療参加型臨床実習導入ガイド(案)を策定した。 これらの提言は、文部科学省「医学・歯学教育のあり方に関する調査研究協力者会議」報告にとり入れられ、実施に向けさらに検討、作業が続けられることになった。
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