研究課題/領域番号 |
10400016
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福井 次矢 京都大学, 医学研究科, 教授 (50208930)
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研究分担者 |
畑尾 正彦 日本赤十字武蔵野女子短期大学, 看護部, 教授 (20269450)
神津 忠彦 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00075285)
加我 君孝 東京大学, 医学部, 教授 (80082238)
山本 博道 九州大学, 医学部, 助教授 (20166820)
植村 研一 聖路加看護大学, 教授 (60009561)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 診療参加型臨床実習 / 見学型臨床実習 / 模擬診療型臨床実習 / 全国共用試験 / CBT / OSCE / 臨床実習カリキュラム |
研究概要 |
大学医学部(医科大学)における最も効果的な臨床実習の学習形態であると考えられている診療参加型臨床実習の導入状況の調査およびその導入を促す方策を提言するための研究を行った。 平成12年10月の時点において、診療参加型臨床実習を全科で導入している大学は38%にすぎず、各大学の臨床実習指針(53冊)の解析では、診療参加型と従来の見学型臨床実習との違い、診療科間に共通する学習目標、学生を含めた診療チーム体制、学生の一日の行動指針、評価方法と評価表、学生による医行為の違法性が阻却される根拠、事故発生時の対処行動などの記載が不十分であることなどが明らかとなった。学生に医行為を許容する要件の一つである、総括的な臨床実習進級試験を行っている大学は49%にすぎなかった。 以上の点を踏まえて、診療参加型臨床実習に関わる詳細なカリキュラムの作成とそのための体制整備が必要なことはいうまでもなく、臨床実習前の教育を整備することが必須であること、そして、米国のNational Board of Medical ExaminersによるUSMLE Step 1を参考に、医学生が臨床実習に入る前の試験を全国的な規模で行うことの必要性を提言した。前者のカリキュラムの作成と体制整備については、学生が医行為を行うことについてのインフォームドコンセントの取得方法、学生の医療事故、保険加入など、多くの大学医学部(医科大学)での不安・疑問に答える提言を行い、後者の臨床実習前試験は、全国共用試験としてCBT(Computer-based Testing)による知識試験とOSCEを組み合わせて行うことがわが国では求められていることを指摘した。
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