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1998 年度 実績報告書

コミュニケーションの存在論

研究課題

研究課題/領域番号 10410004
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

里見 軍之  大阪大学, 文学部, 教授 (50066685)

研究分担者 中岡 成文  大阪大学, 文学部, 教授 (00137358)
鷲田 清一  大阪大学, 文学部, 教授 (50121900)
溝口 宏平  大阪大学, 文学部, 教授 (80116178)
浅野 遼二  大阪大学, 文学部, 教授 (90030022)
山形 頼洋  大阪大学, 文学部, 教授 (60030178)
キーワードコミュニケーション / 存在論 / 他者 / 相互主観性 / 社会 / 言語行為論 / 対話 / 言語ゲーム
研究概要

本研究の目的は社会学的なコミュニケーション研究ではなくて、「人間が根本的には共同存在であり、しかもコミュニケーションを通じて初めてそうである」という人間論を基礎に置いた哲学的コミュニケーション研究である.そして、本研究はこうした理解を基礎づけ、かつ具体的場面で展開してみようとするものである.このような共通理解を踏まえた上で、本年度はひとまず、各分担者が個別的な研究発表を行い、これを材料に相互に議論しあった.その細目は以下の通りである. 「コミュニケーションの超越論的基礎づけ-アーペルの超越論的言語ゲーム」 (里見軍之)、 「メタ・コミュニケーションについて-問答の弁証法」 (入江幸男)、「ハーパマスの討論倫理学の間」 (中岡成文)、「感情に基礎づけられた他者論-アンリの場合」 (山形頼洋)、「脳死・臓器移植・インフォームドコンセント」 (浅野遼二).また、研究会には研究協力者として大学院後期課程の院生にも参加を求めており、生の「ハイデガーの共現存在について」 (土井理代)、「シェーラーの人格共同体について」 (佐々木正寿)という発表が行なわれた.
「コミュニケーションによってはじめて人間が人間として存在しうる」という「コミュニケーヨンの存在論」の研究は今のところ順調に推移しているが、次年度は残りのメンバーによる発表、および協力者の院生の発表を中心にした研究会を行い、分担者個別の研究を深めつつ、初期の目的に適うようにさらに共同研究を推進するつもりである.

  • 研究成果

    (19件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (19件)

  • [文献書誌] 浅野遼二: "キェルケゴールの「想起」論" 待兼山論叢. 32. 1-12 (1998)

  • [文献書誌] 溝口宏平: "解釈学的現象学の成立とその射程" メタフィシカ. 29. 1-12 (1998)

  • [文献書誌] 望月太郎: "ミシェル・アンリのデカルト解釈について" フランス哲学・思想研究. 3. 17-31 (1998)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "身体はだれのものか" 仏教. 42. 20-29 (1998)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "聴くことの力-臨床哲学試論(5)" アステイオン. 47. 200-215 (1998)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "聴くことの力-臨床哲学試論(6)" アステイオン. 48. 212-227 (1998)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "聴くことの力-臨床哲学試論(7)" アステイオン. 49. 192-201 (1998)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "聴くことの力-臨床哲学試論(8)" アステイオン. 50. 210-235 (1998)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "肯定の停止-人間という最上級の共同体をめぐって" 哲学. 49. 28-42 (1998)

  • [文献書誌] 吉永和加: "生の共同体について-ベルクソンにおける他者把握の可能性" 待兼山論叢. 32. 13-25 (1998)

  • [文献書誌] 本間直樹: "「病」の認識論に向けて-家族療法からシステム論へ" メタフィシカ. 29. 127-139 (1998)

  • [文献書誌] 本間直樹: "コミュニケーションと倫理学-「道徳の盲点」を起点として" 倫理学年報. 48(予定). 147-159 (1998)

  • [文献書誌] Yorihiro Yamagata: "Self-awarness,Temporality and Alterity" Kluwer Academic Publishers, 218 (1998)

  • [文献書誌] 山形頼洋: "デカルト読本" 法政大学出版局, 351 (1998)

  • [文献書誌] 入江幸男 他編: "ボランティア学を学ぶ人のために" 世界思想社(予定), 295 (1999)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "普通をだれも教えてくれない" 潮出版社, 296 (1998)

  • [文献書誌] 中岡成文 他: "哲学に何ができるか" 岩波書店(予定), 200 (1998)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "悲鳴をあげる身体" PHP研究所, 201 (1998)

  • [文献書誌] 鷲田清一: "顔の現象学" 講談社, 235 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2013-10-15  

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