研究課題/領域番号 |
10410013
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉橋 陽一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50015278)
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研究分担者 |
田中 純 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10251331)
川中子 義勝 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60145274)
石光 泰夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (60093366)
長木 誠司 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50292842)
一條 麻美子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30213987)
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キーワード | メディア / 表象 / コミュニケーション / インタラクティヴィティー / マルチ・メディア / 通信 / 情報 / 芸術 |
研究概要 |
本年度は、資料・情報の蒐集を継続して行うとともに、これまで芸術のメディア的条件・環境、芸術のメディア性という視点で行われた研究の成果を踏まえながら、電子メディアとテクノロジーの飛躍的に発達した現代における、メディアそのもののパラダイム転換と、その下での芸術活動の新たな編成、新たなメディア戦略の様相を探った。各分担者は蒐集された資料を共同利用して、下記のテーマについてメディア的条件および環境に関する研究・調査、分析を行った。 1.メディア自体のメッセージ化を主唱したマクルーハン以降、現在のドゥブレによるメディオロジーやキットラーのメディア理論の批判的検討を行いつつ、メディア自体と入れ子状に関わっている芸術のあり方を、20世紀の新たなメディアの系譜とともに体系的に明らかにした。具体的には精神分析の言説とメディアとの関係性を取り上げたキットラーの考察をメディオロジーの視野から捉え直し、その理論的可能性を現代の舞踊・音楽などの芸術的実践の分析を通じて探究した(石光・杉橋・岩佐・川中子)。 2.電子メディアの存立と不可分のメディア・アートの領域において、芸術家同士、あるいは技術メディア自体のインタラクティヴな活動がはらむ新たな芸術形態の可能性を、現在の多様な創作状況に即して検証した。研究分担者はそれぞれ、メディア・アートにおける空間造形、音楽的要素、言語テクストなどの側面から、そのインタラクティヴィティーの様相を分析し、技術的な条件との関係を考察した(田中・長木・一條・竹内)。
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