研究分担者 |
石隈 利紀 筑波大学, 心理学系, 助教授 (50232278)
小林 重雄 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (30006902)
山中 克夫 筑波大学, 心身障害学系, 助手 (50282314)
熊谷 恵子 筑波大学, 心身障害学系, 講師 (10272147)
藤生 英行 筑波大学, 心理学系, 助教授 (40251003)
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研究概要 |
本研究の目的を達成するために、本年度は以下のことを行った。 1. 附属学校を中心とした学校における相談活動 附属学校への出張相談および相談室にて対応する児童・生徒に対する相談活動を実際に行うことによって、学校での問題のピックアップとそれらに対する具体的な問題解決の事例を積み重ねることとした。毎月1回第1土曜日14:00〜16:00に学校教育部の相談員が附属中学校に出張し、附属中学校・附属高等学校の教師や生徒に対する相談活動を行った。また、他の附属学校の生徒や教師のニーズなど、出張相談でカバーすることのできない相談については、それぞれの学校に出張したり、相談室にて相談を。相談内容は、不登校、いじめ、両親不和、問題行動など、思春期の問題が主なものであった。 2. こころの健康度スクリーニングテストの作成 こころの健康度に関するスクリーニングテストを作成した。昨年度附属中学校の質問紙から質問内容を検討し、小学校の教諭、あるいは高校の教諭と語句を調整しながら、小学校版、高校版を作った。出来上がった小学生版、高校版は、ぞれぞれ附属小学校、附属高等学校、附属駒場中・高等学校、附属坂戸高等学校にて実施すると同時に、一般校にも実施を依頼した。一般校では、都内の公立小学校12校の4,5,6年生計2,362名(男1,218名、女1,144名)、公立中学校3校1,2,3年生計1,953名(男1,217名、女736名)、公立高等学8校計2,900名(男1,647名、女1,253名)にも依頼し、今年度は中学校版ノルムを作成した。 3. 学校における児童・生徒の援助システムの実態調査 学校の中における問題をもつ児童・生徒のサポートシステムの現状と在り方については、米国カリフォルニア州サンディエゴの小学校における現状と各附属学校での問題をもった生徒に対する学校の援助システムノ現状についてまとめた。
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