研究課題/領域番号 |
10410032
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
太田 昌孝 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00010281)
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研究分担者 |
清水 直治 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80134774)
嶋田 征子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30090533)
若葉 陽子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20014730)
大伴 潔 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30213789)
伊藤 良子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00143628)
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キーワード | 発達障害児 / 個別教育計画 / IEP / コンサルテーション / 評価 |
研究概要 |
最終年度である本年は、これまでの総括を兼ねて以下の4つの柱で研究を行った。 1.個別教育計画の作成と実施に関する調査、および、発達障害の診断と評価に関する情報の体系化:言語障害児教育と知的障害教育における学校現場での個別教育計画の実施状況をアンケート調査した結果、教育現場への支援の必要性が明らかになった。また、医学的観点から見た発達障害の種類と診断基準の整理、および、教育的観点からの個別教育計画の作成に向けた診断・評価情報の活用の仕方について検討した。 2.認知的側面、運動機能、言語・コミュニケーションを対象とした個別教育計画作成のための診断・評価システムの体系化:身体運動機能の評価では、重心動揺計によるバランス機能の客観的・定量的評価や、筋力・手指技能の測定を含め、障害児・者の感覚・運動機能を総合的に診断・評価できるシステムについて検討した。感覚情報処理の生理心理学的評価では、脳波を主指標とし、発達障害児の脳における感覚処理段階の情報処理を評価するために必要な基礎研究を実施し基礎的知見の構造化をはかった。また、有機的に個別教育計画につなげるため、言語・コミュニケーションの評価の類型化を行った。 3.治療教育プログラムの体系化:言語・コミュニケーション、運動面の指導、遊びを通した指導、算数を例とした学習の各領域を対象として、発達障害児の指導に向けたプログラムを体系化した。 4.発達障害児の教育支援コンサルテーションシステムのモデル化: 個別教育計画作成のために必要な個人情報を、パソコンを用いて整理・収集・保存・蓄積してゆくためのデータベースの枠組みをモデル化した。また、コンサルテーションシステムの具体化の一つとして発達障害相談を展開した。さらに間接的コンサルテーションとしてインターネットによる情報提供システムにより蓄積された教育情報を公開した。
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