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1998 年度 実績報告書

高齢者を支える地域福祉構造の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 10410040
研究種目

基盤研究(B)

研究機関北海道大学

研究代表者

金子 勇  北海道大学, 文学部, 教授 (50113212)

研究分担者 高野 和良  山口県立大学, 社会福祉学部, 助教授 (20275431)
園部 雅久  上智大学, 文学部, 教授 (00154716)
森岡 清志  東京都立大学, 人文学部, 教授 (50125358)
キーワードコミュニティ・ケア / 生きがい / 役割 / 少子化 / リーダーシップ
研究概要

研究分担者3名と緊密な協力のなかで、札幌市、東京都、長野市、松本市、久留米市、鹿児島市、那覇市などで「高齢者の生きがいと社会参加」をテーマにした予備調査を実施した。いずれも、市役所、社会福祉協議会、長寿社会振興財団などの熱心な「生きがい対策事業」がみられ、そこへの高齢者の参加も進んでいるが、特定層に局限されている。しかし、高齢者の社会参加が進めば、同時に趣味娯楽、友人交際、家族交流なとの「生きがい」要因も豊かになっているので、今後ともこの方面への資源動員の必要性が指摘できる。
地域福祉の3本柱はボランティア活動、町内会活動、緊急通報システムへの協力員活動であるが、少しずつ浸透している。ただ、緊急通報システムに関しては、社会学理論における「強い絆の弱さ、弱い絆の強さ」が該当する場合もない場合も見られ、次年度に検証すべき課題となった。専門家が支える在宅福祉の3本柱はホームヘルプサービス、デイサ.ービス、ショートステイであり、高齢者に高く評価されていた。
市役所、社会福祉協議会、長寿社会振興財団が熱心に推進してきた老人大学やシニアリーダー講座などは10年が経過して、その成果の点検時期に来ていることが分かった。講座受講生が地元に帰って、どのようなリーダーシップを発揮しているかの追跡調査がなされておらず、具体的な成果が見えてこない。とりわけ、リーダーシップのPM理論に基づく点検をすると、M機能(統合力)は十分あるが、P機能(実行力)に欠けるシニアリーダーの存在が目立った。
国際高齢者年の本年度は、同一テーマの詳細な研究とともに、高齢社会のもう一つの姿である少子化現象を合わせて追求することにより、地域福祉構造の解明に迫りたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 金子 勇: "高齢者と地域社会" GERONTOLOGY. 10-4. 53-58 (1998)

  • [文献書誌] 金子 勇: "少子化の社会学" 学士会会報. 821. 43-47 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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