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1998 年度 実績報告書

地方中心都市の機能と整備のあり方に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10410041
研究種目

基盤研究(B)

研究機関弘前大学

研究代表者

田中 重好  弘前大学, 人文学部, 教授 (50155131)

研究分担者 中村 良二  日本労働研究機構, 研究員
柄澤 行雄  常磐大学, 人間科学部, 教授 (70161255)
キーワード地方都市 / 地域変動 / 地域計画 / 農村 / 地域活性化
研究概要

これまで岩手県県南地域と青森県津軽地方の広域の地域社会変動と、中心都市に関する調査を進めてきた。
両地域は、高速交通体系の整備の点で大きく異なる。岩手県南地域は高速道路と新幹線が整備されて以降、中央からの工場進出が相次ぎ、工業化が進み、人口の漸増がみられた。一方、青森県津軽地方では高速交通体系の整備による地域の発展が見られず、地域全体としてみると停滞している。
全体としては人口漸増傾向にある岩手県南地域を詳細に検討すると、高速交通体系からの社会的距離の相違だけではなく、それに関連させた市町村ごとの地域づくりに違いがみられる。圏域内での対応の差異が、現在の各地域の性格を大きく決定している。青森県津軽地方についても市町村ごとにみてゆくと、やはり市町村の地域政策による違いによって、発展のあり方に違いが見られる。今後、こうした市町村ごとの「地域の個性」を明らかにしていく。
両県の広域の中で、それぞれの中心となる都市が地域全体のなかでいかなる役割を果たしているのかを、現在、統計的なデータから分析し、整理中である。
岩手県南地域の中心都市は都市規模が10万以下であることもあり、都市的集積が進んでいない。そのため、高速交通体系の整備にも促され、仙台や盛岡などの東北地域の中核都市へと都市機能が流出している。このように、岩手県南では地域全体の発展にもかかわらず、都市機能の集積が進んでいない。一方、青森県津軽地方では、地域全体としては停滞傾向にありながら、弘前市の都市機能の集積が進んでいる。こうした違いを、各都市の総合計画と関連づけながら検討することが今後の課題である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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