研究課題/領域番号 |
10410045
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
中野 正大 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (70039783)
|
研究分担者 |
寺岡 伸悟 甲南女子大学, 文学部, 助教授 (90261239)
鎌田 大資 椙山女学園大学, 人間関係学部, 助教授 (30278238)
宝月 誠 京都大学, 文学研究科, 教授 (50079018)
藤澤 三佳 京都芸術短期大学, 一般教育, 専任講師 (00259425)
金子 雅彦 防衛医科大学校, 進学課程, 助教授
|
キーワード | シカゴ学派 / 社会調査 / 都市社会学 / 社会解体 / 人間生態学 / シンボリック相互作用論 / エスノグラフィ / 生活史 |
研究概要 |
研究代表者中野正大と研究分担者宝月誠を代表とする「シカゴ社会学研究会」は、ほぼ2ヶ月に一回研究会を開催し、定期的に各研究分担者の研究成果を討議してきた。トマス=ズナニエツキ『ポーランド農民』やキャバン『自殺論』など、これまで行ってきた初期シカゴ学派のモノグラフ解読作業を継続していくのと同時に、総合的にシカゴ学派を捉えるために「シカゴ社会学の伝統と G.H.ミード」、「アンドリュー・アボットのプロフェッション論」、「科学とレトリックの間-トマスとズナニエツキの『ポーランド農民第三部を中心に』-」、「W.I.トマスと社会心理学の形成」、「非行文化の諸相-クリフォード・ショウの研究分析-」、「ミード解釈における若干の問題点」などの主題を取り上げ、活発な討議を行ってきた。平成11年6月にはシカゴ大学社会学部の山口一男教授をお招きし、近年注目を集めている計量的アプローチについて貴重な情報を得た。また、平成11年10月には、研究代表者他2名がシカゴ大学社会学部を訪問し、社会学部長アボット教授(Andrew Abbott)をはじめとして、ローマン教授(Edward O.Laumann)、ビッドウェル教授(Charles E.Bidwell)、クリスタキス教授(Nicholas A.Christakis)にインタビューを行い、シカゴ学派の人的・知的系譜に関しても、文献では到底知ることが出来ない貴重な助言や情報を得た。一方、日本においても入手可能なシカゴ学派に関する100冊近い文献を購入し、他の研究機関の研究者の利用も考慮して京都工芸繊維大学に寄附した。このように文献資料の収集を進めるとともに、日本各地の大学の図書館や社会学研究室を訪問し、購入不可能な文献資料の複写も精力的に行った。
|