研究課題/領域番号 |
10410045
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
中野 正大 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (70039783)
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研究分担者 |
寺岡 伸悟 甲南女子大学, 文学部, 助教授 (90261239)
鎌田 大資 椙山女学園大学, 人間関係学部, 助教授 (30278238)
宝月 誠 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50079018)
高山 龍太郎 富山大学, 経済学部, 講師 (00313586)
金子 雅彦 防衛医科大学校, 医学教育部, 助教授
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キーワード | シカゴ学派 / 社会調査 / 都市社会学 / 社会解体 / 人間生態学 / シンボリック相互作用論 / エスノグラフィ / 生活史 |
研究概要 |
平成12年度もこれまでと同様に、研究代表者中野正大と研究分担者宝月誠を代表とする「シカゴ社会学研究会」においてほぼ2ヶ月に一回研究会を開催し、定期的に各研究分担者の研究成果を討議した。本年度は研究期間の最終年度に当たるため、これまでの2年間の研究によって得られた初期シカゴ学派のモノグラフや戦後のシカゴ学派に関する知見を踏まえて、より総合的な主題について議論した。たとえば、初期シカゴ学派と「第二次」シカゴ学派との関係を明らかにするために、「ヒューズとその周辺」や「シカゴ学派集合行動論の系譜」といった主題を取り上げて討議した。また、従来あまり重視されていなかった初期シカゴ学派の量的調査法を主題とした「1930年前後のシカゴ大学における量的調査法」や、初期シカゴ学派の社会調査テキストを紹介した「初期シカゴ学派の社会調査の考え方」について検討し、シカゴ学派の社会調査方法論上の特徴について討議した。そして最後に、研究代表者である中野正大が「シカゴ学派とは何か」というタイトルでこれまでの研究成果の総括を行なった。 「シカゴ社会学研究会」の研究会以外でも、平成12年5月に行われた第51回関西社会学会のシンポジウム「シカゴ学派社会学の伝統-今、何を学ぶか-」において、研究代表者である中野正大が司会を務め、研究分担者の鎌田大資が「ルイス・ワースの合意論」そして藤澤三佳が「W・I・トマスと社会心理学」と題して研究成果を多くの研究者に向けて報告し、好評であった。一方、文献収集については、これまで通り精力的に行なうと同時に、これまでに得られた文献や文献情報を整理し、主に初期シカゴ学派に関する最新の文献一覧を作成した。
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