研究課題/領域番号 |
10410047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
渡辺 満 広島大学, 法学部, 教授 (00080979)
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研究分担者 |
平岡 敬子 広島大学, 法学部, 助手 (30260673)
倉重 加代 鹿児島女子短期大学, 講師 (40290663)
小谷 典子 山口大学, 人文学部, 教授 (60117083)
江頭 大蔵 広島大学, 法学部, 助教授 (90193987)
小谷 朋弘 広島大学, 法学部, 教授 (60106789)
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キーワード | インフォームド・コンセント / クオリテイ・オブ・ライフ / 医療過誤 / 地域医療 / プライマリ・ケア / 終末期医療 / 高齢者ケア / 診療報酬 |
研究概要 |
1 それぞれの分担テーマ(患者による選択・自己決定、先端医療とクォリティ・オブ・ライフ、患者会の組織と活動、医療過誤と救済システム、地域医療とプライマリ・ヘルス・ケア、終末期医療と宗教、高齢者ケアの方法)に関する資料の収集を行った 2 大学病院勤務医師向け意識調査に関する準備作業 広島大学医学部教授中村重信氏へのインタビュー:大学病院勤務医師向けの意識調査において、どのように適切な質問項目を設定すればいいのか、大学病院の医療はどのような問題を抱えているか、意識調査依頼の方法などについて意見を求めた。 3 開業医向け意識調査に関する準備作業 開業医の現場で何が問題かについて福岡県保険医協会代表者へのヒアリング、医師・患者関係(インフォームド・コンセント)、診療報酬制度、健康保険制度、介護保険制度、老人医療保険改革、病院診療所機能分担問題などについて、開業医からみた問題点を指摘してもらった。 4 医療と福祉の連携に関する実態調査 (1) 御調町およびみつぎ総合病院におけるヒアリング:老人保健福祉推進10ヵ年戦略(ゴールドプラン)のモデルともなった先進病院であり、町の福祉行政を動かした事例である。30年前から「出前医療・福祉」の重要性を認識し、現在の在宅ケアのありかたに影響を与えてきた。介護保険制度の実施に伴い、御調町およびみつぎ総合病院の経験は貴重な先例として各地で参考になるモデルを提供している。 (2) 加西市保健事業についてのヒアリング:総合的な保健対策の結果、市在住高齢者の健康向上に貢献している。市医師会との協力も密で、連携がうまくいっている事例のひとつである。高齢者の健康増進の成果を上げるとともに、老人医療費は兵庫県平均や周辺市町村と比較しても低く抑えることに成功している。
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