研究課題/領域番号 |
10410057
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
安田 雪 立教大学, 社会学部, 助教授 (00267379)
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研究分担者 |
村瀬 洋一 立教大学, 社会学部, 講師 (50301578)
山田 真一 立教大学, 社会学部, 助教授 (40301577)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | パーソナルネットワーク / ネットワーク分析 / ホワイトカラー / 従業員意識 / 相談ネットワーク |
研究概要 |
我が国のホワイトカラー従業員を対象に、平成10年度より12年度にかけてヒアリング調査及びアンケート調査を実施し、ホワイトカラー従業員のネットワークの構造特性、従業員意識、創造性、情報収集能力の相互の関連を分析した。平成10年度には、「先端情報通信企業(A社)従業員の仕事とパーソナルネットワークの調査」を実施し、平成11年度に同企業を対象に、「第二回・先端情報通信企業従業員の仕事とパーソナルネットワークの調査」を実施した。このパネル調査の結果をふまえ、同年、「先端エレクトロニクス企業(B社)従業員の仕事とパーソナルネットワークの調査」を実施した。これらの調査では、調査対象の大半が30代から50代のホワイトカラー従業員であったので、若年ホワイトカラー従業員についてのデータを得るため、平成12年度に「若年ホワイトカラー従業員の仕事とパーソナルネットワークの調査」を実施した。分析の結果、(1)ホワイトカラー従業員のパーソナルネットワークの構造には年齢・性別・職位などにより多様性があること、(2)業種・職種による差異はほとんど認められないこと、(3)パーソナルネットワークの構造特性と従業員意識との間に対応関係があること、(4)他者評価による創造性及び情報収集能力とパーソナルネットワークの構造特性には関連があることが明らかになった。とりわけ、従業員の会社帰属意識とモラールは、(3a)社内の情報交換ネットワークの大きさと、(3b)社内の相談ネットワークの構成と、密接に関わりがあることが認められた。昇進速度とネットワークの構造特性の直接の関連は確認できなかったが、創造性と情報収集能力に対する従業員の相互評価を声価法により特定したところ、(4a)創造性が高いあるいは情報収集能力が高いと社内で評価される人々のパーソナルネットワークは、多様性が高くネットワークサイズが大きいことが認められた。
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