研究課題/領域番号 |
10410059
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
竹内 隆夫 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (40105747)
|
研究分担者 |
藤井 勝 神戸大学, 文学部, 助教授 (20165343)
赤木 攻 大阪外国語大学, 学長 (10030157)
北原 淳 名古屋大学, 経済学部, 教授 (30107916)
高井 康弘 大谷大学, 文学部, 助教授 (00216607)
松薗 祐子 いわき明星大学, 人文学部, 助教授 (00164799)
|
キーワード | 移住者 / 都市 / 農村 / 都市化 / 商品経済 / 経済成長 |
研究概要 |
1.ASEAN諸国は、今年度は昨年度と比較して経済的な停滞が緩やかに回復しつつある国が多くなった。経済的には回復してきても、われわれが研究課題として取り上げる工業化・都市化と地域社会との関係をみる場合には、大きな影響が見受けられる。とくに後者には経済的停滞によるマイナスの影響がすぐに及ぶにもかかわらず、回復にともなうプラスの影響はすぐには及ばないことが明確にみられるようだ。 (1)都市間の序列の明瞭化と農村 経済発展の順調な間においてすでに中央と地方との都市間の格差が増大していたが、経済発展が頓挫したこことにより、都市間の経済発展の格差がさらに明瞭になった。都市間の序列化はさらに農村との関係を再末端の地位に固定化する傾向を強めている。したがって、経済成長の順調なときに大都市の資本の再末端につながった農村での小規模の家内工業は、景気の調整弁としての役割をもたされることが明瞭に示された。 (2)移住者の位置づけ 経済発展の間、末端の労働力として重要な役割を果たしてきた都市への移住者は、景気調整の再末端単位として、逆に元の出身地とのつながりを強化せざるをえないことになった。この場合、元の出身村に親類縁者や農地を所有しているか否かが移住者個人と出身地との関係に決定的に重要な要因となる。 (3)都市化にともなう生括様式の変化は、地域社会を大きく変えつつある。インフラストラクチャーの基盤整備がどれほど進行しているかという要素と正相関するが、電化され道路や交通が整備されれば、都市的生活様式が時を経ずに農村に入り込み、商品経済化が一挙に進行する。それは同時に遠隔地の農村でも、都市で購入する商品を同様に購入できる生活を実現するが、末端の地域社会ではますます現金需要の必要性が増す。
|