研究課題/領域番号 |
10410073
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
麻生 誠 放送大学, 教養学部, 教授 (00014689)
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研究分担者 |
岩永 雅也 放送大学, 教養学部, 助教授 (30151749)
大塚 豊 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (00116550)
池田 輝政 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (90117060)
本多 泰洋 鳴門教育大学, 学校教育センター, 教授 (50238820)
四方 義啓 名城大学, 理工学部, 教授 (50028114)
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キーワード | 才能教育 / 才能児 / 能力 / アクセラレーション / エンリッチメント / IQ / テスト / 早期教育 |
研究概要 |
研究代表者を中心とする本研究とほぼ同一の研究グループは、1993年から94年にかけて、才能教育に関する海外実地踏査を含む調査研究を行い、その成果を『創造的才能教育』(玉川大学出版部)にまとめたが、本研究は基本的にそのフォローアップ・スタディとしての性格を持っている。過去5年間に才能教育をめぐる情勢は著しく変化した。世界各国で教育費用の公的財政負担をめぐる環境は傾向的に悪化し、必ずしも才能教育にとって望ましい状況にはないが、平成10年度は、各地の才能教育研究者及び実践家らにレクチャーを受け今後に研究の方向性を見極める助けとすることとした。その結果、オーストラリアではむしろマイノリティへの配慮をも含めて、各地で積極的な取り組みが見られることがわかった。また、アメリカに留学している中国の才能者たち、特に国際数学オリンピックのメダル獲得者たちへのインタビューを試み、彼らがどのような経験をし、将来にどのような展望を持っているのか、自分の受けてきた才能教育の利点、問題点は奈辺にあるのか、といった事柄に関する彼らの意見を聴取してきた。次年度以降、他の地域についてもヒアリングを進めて、現下の状況を的確に把握すると同時に、わが国における才能教育の潜在的需要についても実証的な調査分析を進める予定である。
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