研究課題/領域番号 |
10410082
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
上島 享 京都府立大学, 文学部, 助教授 (60285244)
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研究分担者 |
安田 次郎 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (60126191)
永村 眞 日本女子大学, 文学部, 教授 (40107470)
川端 新 山口大学, 人文学部, 講師 (40283577)
稲葉 伸道 名古屋大学, 文学部, 教授 (70135276)
綾村 宏 奈良国立文化財研究所, 歴史研究室, 室長 (20000507)
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キーワード | 仏教史 / 寺院史 / 興福寺 / 大乗院 / 福智院家文書 |
研究概要 |
本研究は、興福寺関係史料のうち、各地に分散した文書・記録を中心に、その所在を調査し、目録を作成するとともに、それらを検討・研究することを目的とする。研究初年度にあたる今年度は、以下の調査・研究を行った。 1 興福寺旧蔵史料の全体像の把握 本研究組織構成員及び組織外の研究者の協力を得て、各地に分散した興福寺旧蔵史料の所在をほぼ把握することができ、そのリストを作成した。これにもとづき、次年度以降、それぞれの史料群の具体的な調査に取りかかることが可能となった。 2 福智院家文書の調査及び目録のデーターベース化 本研究開始以前より、本研究組織構成員によって調査を進めてきた山田伸彦氏所蔵福智院家文書の調査を継続するとともに、文書目録のデーターベース化をすすめ、仮目録を作成した。また、中村京子氏所蔵福智院家文書については、本年度より本格的な調査を開始し、その全体像をほぼ把握することができた。また、全文書の写真撮影をほぼ完了した。以上の成果を踏まえ、次年度以降、文書目録の精度を高めるとともに、大部分が未紹介資料である福智院家文書の翻刻に向けての作業を始めたい。 3 興福寺旧蔵資料に基づく研究 本研究組織構成員による研究会を2回実施し、興福寺研究の現状を確認するとともに、その課題を検討した。また、構成員による研究成果として、興福寺関係史料の明治期の調査、中世における春日おん祭りなどの報告を得て、議論を深めた。
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