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1998 年度 実績報告書

中国新彊トルファンヤールホト古墳群の総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 10410095
研究種目

基盤研究(B)

研究機関早稲田大学

研究代表者

菊池 徹夫  早稲田大学, 文学部, 教授 (90093210)

研究分担者 荒川 正晴  大阪大学, 文学部, 助教授 (10283699)
高橋 龍三郎  早稲田大学, 文学部, 助教授 (80163301)
谷川 章雄  早稲田大学, 人間科学部, 教授 (40163620)
大橋 一章  早稲田大学, 文学部, 教授 (80120905)
長澤 和俊  就実女子大学, 文学部, 教授 (60083333)
キーワードシルクロード / トルファン / ヤールホト古墳群 / 車師前国 / 麹氏高昌国 / 塋城・墓城 / 墓誌 / データベース
研究概要

早稲田大学シルクロード調査隊は、1994〜1997年にかけて、主に文部省科学研究費により中国新彊ウイグル自治区トルファン地域で歴史学・考古学・美術史学の分野から総合的な調査を行ってきた。特に著名な都城遺跡交河故城の墓地であるヤールホト古墳群を対象の中心とし、発掘および悉皆調査を行い重要な成果を挙げた。その他周辺地域の遺跡の踏査も行い、同時代の墓地や貴重な壁画の残る石窟寺院等の調査を実施した。遺跡の現地調査の他に新彊文物考古研究所や新彊ウイグル自治区博物館において土器や墓誌等の出土毒物の資料調査も行ってきた。その成果もあり基礎的なデータを蓄積しつつある。
引き続いて1998年度からは本科学研究費により研究を継続している。科学研究費以外にも他財団からの助成金を得ているが、それらは海外での現地調査を行うための資金として使用し、科学研究費では得られた成果を国内にて整理・考察する作業を行うために活用している。
これまでに得たデータの量は膨大であり早急な整理が必要である。トルファン地域はシルクロードの要衝で東西南北からの各文化が行き交う場所であったため、中国のみならず、西アジアや東南アジアなど、広い範囲での比較研究が不可欠となる。そのため現在は現地での調査とともにその他の地域の資料の収集・整理を行っている。今年度の科研費では、特に中国での関連する地域の報告を収集して抜き出し、主に中国北方における遺跡発掘報告の資料を中心に整理してデータベース化ができた。特に文化交流を考察するためには基礎的な資料を多く集めることが不可欠であり、今後のさらなる研究のためにも重要である。
最終的には、収集したデータはデータベース化し、シルクロードの東西交渉史研究や今後の調査の基礎資料として有効に利用できるよう広く公開する事を目的としている。今後もトルファン地域に重点を置いて調査・研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 長澤和俊: "トルファン交河故城溝西墓の発掘調査" 早稲田大学大学院文学研究科紀要. 第42輯 第4分冊. 1-24 (1996)

  • [文献書誌] 長澤和俊: "新彊の日中共同学術調査概報" 内陸アジア史研究. 9. 32-46 (1993)

  • [文献書誌] 長澤和俊: "新彊の日中共同学術調査概報" 内陸アジア史研究. 7・8. 1-20 (1992)

  • [文献書誌] 大橋一章: "トユク石窟" 内陸アジア史研究. 9. 37-44 (1993)

  • [文献書誌] 荒川正晴: "出土史料より見た高昌国の仏教" 季刊文化遺産. 第4号. 55-58 (1997)

  • [文献書誌] 荒川正晴: "ヤールホト古墳群出土の墓表・墓誌" 中国新彊・トルファン地区の総合的調査. 19-27 (1996)

  • [文献書誌] 長澤和俊・岡内三眞 編: "中国新彊・トルファン地区の総合的調査平成6〜8年度文部省科学研究費補助金(国際学術研究)中間報告書" 早稲田大学文学部, 95 (1996)

  • [文献書誌] 長澤和俊監修: "季刊文化遺産4 トルファン東西交流のオアシス" 財団法人並河萬里写真財団, 96 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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